だいたい、言霊主義者が言っていることが正しいなら、介護生活なんてするわけがないのである。親の介護ということにしておこう。「治る」と言えば「治る」のである。
「治る」と言ったのに、治らないなんてことはないのである。言霊理論にしたがえば!そうなる。
ところが、「治る」と言って、治してやらないのである。
「治る」と言えば、言っただけで、超自然的な言霊の力によって治るのである。治らないのであれば、言霊理論がまちがっているのである。
「自分は、ほかの人の病気を治すことができる」と言えば、ほかの人の病気を治すことができるようになるのである。
言霊主義者だって、普段、「できると言えばできる」と目を輝かせて言っているだろ。「自分は、ほかの人の病気を治すことができる」と言えば「ほかの人の病気を治すことができる」ようになるのである。
ならないのであれば、言霊理論がまちがっているのである。
「言霊は絶対だ」と言っているけど、なにが絶対なのか、まったくわからない。この「言霊は絶対だ」という言葉で、どういうことを言っているのか、よくわからないのだけど、たぶん「言霊の法則は絶対だ」とか「言霊の法則はすべてのものに絶対的に作用する」とか「言霊は絶対に存在する」とか「言霊(理論)は絶対に正しい」とかというようなことだろう。
どのような意味であれ、全部、まちがっている。
介護生活をしていることで、本人が、立証しているだろ。
「他人の病気を治すことができる」と言ったって、治すことができないから、介護生活をしているのだろ。
どうして、「言えば言ったことが現実化する」「できると言えばできる」などと言っているのに、自分が介護生活をしていることに、疑問を抱かないのか?
そっちのほうが、疑問である。
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「治る」と言ったのに、治らないのは、言い方が悪いからだよ! 「自分は他人の病気を治すことができる」と言ったのに、治すことができるようにならないのは、言い方が悪いからだよ!! おまえの言い方が悪いから、現実化しないんだよ。もっとこころをこめて言えば、現実化する。言い方が悪いから、現実化しない。はっはっはは。
いやー。言えば、言ったことが現実化するのだから、言い方は関係がないよ。どれだけ悪い言い方で言っても、言ったら、言ったことが現実化するんだよ。はーーはっはっは。いいかげん、矛盾に気がついてくれないかな。自分が言ってることが、相互に矛盾しているということがわからないのかな? はーーはっはっは。いいかげんにしろ。はーーはっはっは。はーーはっはっは。