不愉快な出来事が発生していないのに、「不愉快な気持になるぞ」と思って、不愉快な気持になっているわけではないのである。なにも不愉快なことは発生してないのに「不愉快になる」と急に言って、言った結果、言霊の力によって不愉快な気持になったわけではないのである。
これが、わかってないんだよな。こんな基本的なことがわかってないなんて、だめだろ。そして、こいつらが勝手にわかってないのは、勝手なのだけど……こいつらが、「相手が不愉快なになる発言」をするのである。まちがった前提で、まちがったことを言い、不愉快な助言をしてくるのである。
しかも、どういうふうにまちがっているかということを理論的に説明してやっても、一切合切認めないのである。そのくせ、「すべては、受け止め方の問題だ」などと普段は言っているのである。
受け止め方の問題なのであれば、言霊理論はまちがっていると受け止めればいいだろ。「言霊(理論)は正しい」と受け止めていたけど、「言霊理論はまちがっている」と受け止めなおせば、いいだろ。
普段、こいつらが、生活の中で、不愉快な気持になるとき、ちゃんと、不愉快だと感じることがまず怒って、そのあとに、不愉快だと感じているのである。
別になにも理由がないのに、突然「自分は不愉快になる」と言ったあと、言霊の力で、不愉快になっているわけではないのである。こいつらの、現実無視は、はなはだしい。
基本的に言って、ひとつ、ふたつの例をあげられて、「これはこうだ」と言われると、「これは、こうだ」と思い込んでしまうのである。ほんとうに、そんな法則が成り立っているのかどうか、ちゃんと考えることができない。