たとえば、おなじことをされれば、だれだって、俺とおなじ反応があらわれるとする。たとえば、長期間さらされると、「楽しく感じる」こころをうしなうとする。そうなると、俺が、劣ったポジションに陥るのである。ようするに、おなじことをされてないやつが、えらそうなことを言ってくるということになる。おなじことをされれば、おなじ反応があらわれるやつが、「楽しく感じる」こころをうしなった俺を、見下してくるようになるのである。そして、「自分は平気だ」という立場から、助言をするようになるのだけど、その助言が、まちがった助言なのだ。けど、まちがった助言だということを認めることがない。つまらないと言うから、つまらない。楽しいと言えば楽しくなる」……。いやーー、ちがうんだわ。「本当につまらないやつは、つまらないと言っているやつだ(自分は、おもしろく感じることができるし、つまらないと言わないので、こいつより、優れている」……。いやーー、ちがうんだわ。経験がちがうだけだよ。人間として当然の反応なんだよ。きちがい家族がいなかったから、当然の反応を引き起こす「刺激」がなかっただけだろ。ようするに、能力の問題ではなくて、たまたま、運よく、きちがい家族がいないところに生まれてきただけなんだよ。おまえだって、俺とおなじことを経験すれば、「楽しく感じる」こころをうしなう。「楽しく感じる」こころをうしなうような経験がなかっただけじゃないか。それを、えらそうに……。しかも、無理解ぶりを発揮している部分は、スルーだ。無視している。この虫は、きちがい兄貴が、ヘビメタ騒音を鳴らしたときの無視とおなじなのである。おまえらがわかってないだけだろ。もっとも、えらそうなことを言うやつらは、別に俺を、突き落としたわけではない。きちがい刺激をずっと与え続けて無視したわけではない。なので、もとの理由を作ったわけではない連中だ。それは、理解している。けど、ほんとうに、そんなふうに言う権利があるのかな? 「刺激」の程度について勘違いをしている。経験がないからわからないというのもあるのだけど、想像力がないからわからないんじゃないかな。夜郎自大な性格だからわからないんじゃないかな。夜郎自大な性格って劣っている性格だよな。想像力がないのって、劣っているということだよな。劣っているから、(相手を)見下しているだけなのである。ともかく、まちがったことを言うな。勘違い、するな。
「ほんとうにつまらないやつは、つまらないと言うやつだ」と言うやつが、人間としてほんとうにつまらないやつだ。
「ほんとうにつまらないやつは、つまらないと言うやつだ」と言うやつは、他人のことがうまく理解できないという意味で、頭がわるい。
「ほんとうにつまらないやつは、つまらないと言うやつだ」と言うやつが、夜郎自大で性格が悪いやつだ。
* * *
俺も、むかしは、よくわらっていた。子どものころは、きちがい親父がいないところでは、普通の子どもだった。ほんとうに、きちがいヘビメタ騒音がはじまるまえは、よく、わらっていた。
あーー。なんなんだよ。きちがい兄貴のきちがい感覚が問題なんだよ。みんな、俺がフォークギターや三味線ぐらいの音で、ぎゃーぎゃー言っていると思っているんだよな。そんな音じゃないから、問題なんだろ。そんな音じゃないから、宿題ですらできなくなってしまうんだろ。宿題ができない時間、楽しいゲームをやって楽しんでいるのかというと、そうではない。きちがいヘビメタ騒音なかで、憤懣やるかたない気持ちで、すわっていたり、たっていたり、横になっていたりする。ようするに、猛烈にくるしい状態で起きている。そりゃ、楽しくない。とてつもなく、くるしい。きちがい兄貴が、認めない。こっちが、きちがい兄貴の騒音でくるしいということを、絶対の意地で認めない。何万回言っても、きちがい兄貴は、理解しない。きちがいだから、理解しない。自分がやっている音で、ほかの人が鳴らしたら、きちがい兄貴だって、発狂するんだよ。一秒で発狂するようなでかい音で鳴らしているんだよ。自分が、思いっきりヘビメタを鳴らしたいという気持で鳴らしているから、気持ちいい音であるわけで、おなじ音のでかさで、自分が聞きたくない音を聞かされたら、きちがい兄貴だって、一秒で発狂するんだよ。腹をたてるんだよ。一時間、一時間ずっと、腹がたっている状態ですごすことになるんだよ。きちがい兄貴だって、耳は正常だし、ほかの人が出す音には正常な反応をするので、腹をたてるんだよ。けど、自分がやりたいと、自分はでかい音で鳴らしてないということになってしまう。それが、無意識的な過程だから、気がつかないのだ。これは、親父もおなじで、親父は、ヘビメタ騒音を鳴らさなかったけど、すべてのことで、こういう感覚が成り立っている。自分が認めてしまったら、自分がやりたいことをやれなくなってしまう場合は、自分が認めないのだけど、そのやり方が、無意識的なやり方なのだ。だから、本人は、何万回言われても気がつかない。けど、絶対の意地でやってしまう。ほかの人たちは、こういう家族と一緒に住んでいないから、こういう家族の行動に悩まされることがないだけなのだ。ほかの人たちは、こういう家族と一緒に住んでいないから、こういう『家族の行動』の影響をうけないだけなのだ。それなのに、みんな、「自分は優れているから、そんなことにはならない」と思って、好き勝手なことを言いやがる。これも、別に、好き勝手なことを言っている……という自覚はないんだよね。