まあ、せっかく、プログラム業界について話そうと思ったのに、そっけなく「そうですか」と言われて、腹をたてたというのはわかるのだけど……。それにしても、腹をたてすぎなのである。相手の立場に立ってた考えれば、わかる。話そうと思っていた……。盛り上がろうと思っていた……。けど、そっけなく「そうですか」と言われた。けど、それだけで、カッとなって、以降、ずっと、無視し続けるというのは、おかしい。急にカッとならないで、「どうして、無視するんですか」と普通の調子で言ってくれれば、こっちだって、「無視してはいない。無職なのでそういう話をふられるのがいやだった」とこたえることができた。で、『あいからはじまるローマ字入力』だって、通勤することができないからどうにかしようと思ってやったことだ。そして、プログラムにも見えたし、プログラム部分もあったので、誤解をした人のまちがいを訂正する気持ちになれなかった。ほんのちょっとでも、まちがっていたら訂正しなければならないということはない。ちなみに、相手が勝手に誤解をした場合は、誤解を訂正する義務はないんだぞ。俺が、「プログラマーをやってました」とか「SEをやってました」とかということを言ってないんだぞ。ひとことも言ってない。しかも、俺は、そのメーリングリストで、何回も、「ヘビメタ騒音で通勤できなくなって、無職だ」ということを書いている。相手……プログラム業界のことについて、ツーカーで、細かい話をしたかったと思った人が、勝手に、誤解をしたげなのである。なんていうのかな? そんなに、いきなり腹をたてなくたっていいだろ。これ、何回か書いているけど、当初は、そんなに気にしてなかったことだ。俺のことをおもしろく思ってない人がいて、そいつも、プログラマーなんだけど、メーリングリストに「無職だ」と何回も書いたのに、それを読んでないやつなんだよな。俺は、自分が無職だという……書きにくいことを、当時、ちゃんと書いてたんだぞ。おまえらが、見逃しただけではないか。ほかにも、いろいろと、俺が「無色だ」と書いたことで、いろいろな人が、俺に対して「おもしろくない感情」をもったのである。こんなの、きちがい兄貴が、夢中になって、きちがいヘビメタを弾かなかったら、そもそも、発生しなかったことなんだよ。ヘビメタ騒音をことを書いて無職だと書いたわけだから、理由はわかっているはずなのだ。ともかく、なんていうのかな? 当時の日本の社会で、「無職だ」と言ってしまうと、非常に人間関係が悪くなるのだ。けど、十数年働いていたけど、三ケ月前から無職だというような無職の場合は、そんなに問題にならないのである。ヘビメタ騒音で、ずっと無職だというのが問題になっていたのである。ヘビメタ騒音で、通勤して働くことができなくなったということは、「言っても」「言わなくても」問題になる。これが、当事者じゃないとわからないような、ことなのだ。どういう気分を味わうか、まったくわかってないやつらばかりだ。それから、もと医者が、リタイアして無職になったという場合とはちがうからね。これ、ヘビメタ騒音ということが、まったく理解されないのである。約六割が「そんなの理由にならない」と感じて約四割が「そんなことはない。エイリさんが嘘を言っている」と思うことなのだ。きちがい兄貴という、普通ではない人間がやったこと……が、原因になっていると、ものすごく、不愉快な立場になるのだ。ほかの人のみのうえには、起こらないことなのだ。約六割の「自分なら平気だと考えるやつ」と、約四割の「損なのはうそだ」と考えるやつの身の上には起こらなかったことなんだよ。そのくらいに珍しいことなんだよ。なのであれば、そのくらいに珍しい困難であるということなんだよ。みんな、「自分だって困難はあった」と言う。もちろん、働いている身分でそのようなことを言うのだ。一部、専業主婦は働いていない状態でそのように、言うこともある。ともかく、「自分だって苦労した」と言うやつは、自分の苦労と、俺の苦労が同レベルの苦労だと思っているのだけど、実際には、その人たちの身の上にはまったく発生しなかった苦労なのである。けど、「相手が無職なら」……無職だと思って、めちゃくちゃなことを考えるのがこいつらなんだよ。ほんとうに、きちがい兄貴が、よそのうちでは絶対にありえないことをずっとやり続けて、こまった立場になったよ。
ともかく、無職に偏見をもっているやつは、妄想的にいろいろなことを考えてしまうのである。無職に対する嫌悪感でいっぱいになる。俺の発言や俺の行動に関して、いちいち、色眼鏡で見るようになるのだ。恥じるべきはそういう偏見だろ。こいつらは、「たとえ鳴っていたって、働けなくなることはない」と思っているやつらだし、「嘘だから、ない(そういうことは起こらなかった)」と思っているやつらなのだ。そういう間違った思い込み自体が、俺とその人たちの人間関係を悪くする「もとの要素」なのである。「ツーカーで業界のことを話せると思ったのに……なんだ!」というような気持もわかるけど、ほかの人が普通に思う、俺に対する気持ちのほうが、ずっとショックだよ。
家族によるヘビメタ騒音という普通の人が経験しない理由で、だめになった場合、立つ瀬がないのである。家族によるヘビメタ騒音という理由で、無職になった場合は、立つ瀬がないのである。ごくわずかな例外をのぞいて、みんなに、誤解される。半分のみんなは「たいした理由だと」思わない。「そんなので、働けなくなるわけがない」と思っている。そして、もう半分のみんなは「そんなのはへんだから、嘘を言っているんだ」と思っている。俺が嘘を言っていると思っている場合は、そもそも、ヘビメタ騒音が鳴ってなかったと思っているわけだから、影響をうけているわけがないと思っているのだ。だって、鳴ってなかったと考えるなら、鳴ってない騒音の影響をうけると思うわけがないだろ。どっちも、ヘビメタ騒音が原因で無職になることはないと思っているのだ。そんなのは、たいしたことじゃないと思っているのだ。こういう誤解が、最初から、横たわっているんだよ。