きちがい兄貴のしくみというのは、俺にしかわからないんだよ。身近で見てきた俺にしかわからない。
きちがい兄貴自身が、無頓着で、まったく認識していない部分だからな。
きちがい兄貴のゆがみを、俺のゆがみだと思うやつがいるんだよな。
「そんなに鳴っているはずがない」「そんなになっているのに、家族が文句を言わないはずがない」「そんなに鳴ってたら、絶対に家族がしずかにさせる」と思うやつらだ。
いやーー。それが、きちがい兄貴も、きちがい親父も、みんなの想像の範囲を超えて、へんな人なので、そうなるんだよ。
けど、普通の家族のもとで育った……こいつらは、俺のゆがみだと思うわけだよ。
だれだって、あんな音で、自分のきらいな音を鳴らされ続けたら、睡眠がうまくいかなくなる。だれだって、遅刻するようになる。だれだって、身体が重たくなる。だれだって、はりつめた気持ちでやろうと思っても、鳴っていなかったときのようには、できなくなる。
はりつめてがんばっている俺に、きちがい兄貴のヘビメタ騒音がないから、普通に暮らせているやつらが、文句を言ってくる。頭にくる。
くそ凡人の言い分は、全部、やられてないやつの、言い分なんだよ。普通に暮らせているやつの言い分なんだよ。頭にくるだろ。
ところが、頭にくるのはおかしいと、これまた、くそ凡人が主張するのだ。
手短に言って、「くそ凡人」というのは、特定の誰かを指しているわけではない。ほんとうに、多くの人が、ヘビメタ騒音問題に関して、無理解ぶりを発揮してきた。
この人たちは、うちの兄貴のようなきちがい家族にたたられたことがないんだよ。実際ないから、経験としてわからないというところがある。そして、うちの兄貴のようなきちがい家族にたたられたことがないから、うちの兄貴のようなきちがい家族に関して、誤解をするのである。
* * *
毎日、自分がきらいな爆音にさらされなかったから、普通に暮らせただけなのに、くそえらそうなことを言うやつらがいる。こいつらは、みんな、くそ凡人。自分がきらいな音を浴びせられることがなかったから、普通の状態をキープできただけなんだよ。それが、わかってないだけのくそ凡人。はっきり言って、こいつらは俺にとって、害虫。害虫がよってきて、まとはずれな発言をしてさっていく。害虫。害虫。きちがいヘビメタが鳴っていなかったとき、ぼくは、害虫よりもずっとできていたから。ヘビメタ騒音でできなくなった。ヘビメタ騒音でできなくなっただけなのに、ヘビメタ騒音がないやつが、くそえらそうなことを言う。害虫。もちろん、ヘビメタが好きなやつは、いる。だから、そいつにとってみれば、ヘビメタが、爆音で鳴っていたとしても、たいして影響をうけないかもしれない。けど、自分が聞きたくないときに、爆音で鳴っていたら、うるさいと思うはずなんだけどなぁ。まあ、ヘビメタというところを、自分のきらいな音楽と、書き換えて、理解してくれということは、ずっと言ってきた。
こいつらが、バカだから、影響のでかさを想像できないだけだろ。バカだから。がいちゅー。がいちゅーー。害虫が、バカなことを言って、刺してくる。害虫。害虫。
まあ、兄貴の友達のように、ヘビメタが好きなのに、「こんな音で鳴らしたら、家族の人がかわいそうだよ」と思う人はいるんだよなぁ。ほんとうに、人間の質がちがうよな。この、兄貴の友達は、トイレを借りにきたとき、ぼくとあったんだけど「ごめんね」みたいなことを言っていた。自分が遊びにきたから、(兄貴が)特別にすごい音で鳴らしているのではないかと思っていたみたいだ。けど、ちがうんだよね。兄貴の友達が帰ったあとも、兄貴は、何時間も何時間も何時間も何時間も何時間も何時間もずっと、きちがい的な音で鳴らしていたよ。爆音で鳴らしていたよ。普通の人だったら、「めいわくだな」と思って、一日に一秒も鳴らさない音を、ずっと鳴らして、平気なんだよ。どれだけ、「めいわくだからやめろ」「でかい音だから、しすがにしろ」「音をさげろ」と言われても、まったく理解しないで、きちがい的な意地で、鳴らし続ける。これ、きちがい兄貴が「音」でやってきたことなのだけど、きちがい親父が「すべてのこと」とでやってきたこととおなじなのだ。脳みそがおなじだから、やり方がおなじなんだよね。こまるんだよ。こいつら……きちがい兄貴ときちがい親父の感覚のスレ画、普通の人にはわからないのである。だから、普通の人は、きちがい兄貴の感覚のずれやきちがい親父の感覚のずれから発生することを、俺の感覚のズレだと誤解してしまうのである。
きちがい兄貴が、どの部分からわかってないかというと、「でかい音で鳴らしている」と言う部分からわかってない。こんなの、聴覚が正常ならぜたっいにわかることなのである。ところが、聴覚が正常なのに、わからないのだ。だから、そういうところに、感覚のずれがあるから、ぼくが、誤解をされる。そういうところに感覚のずれがあるから、よそのうちでありえないことが起こってしまう。よそのうちの人は、自分のうちで体験したことがないか、わからないのだ。当然、そうなったときの影響がわからない。そして、それが、十数年も毎日続いたときの影響がわからない。影響を無視する。そうすると、ぼくが、勝手にさぼっていることになってしまうのだ。ヘビメタ騒音の連続で、できなくなったということを、くそ凡人が認めない。くそ凡人は『影響なんてない』と思っているんだよ。ほんとうに、脳みそが悪いなぁ。こいつらも! こいつらも、脳みそが悪い。「影響を無視して、わかったようなことを言うことが、どれだけ、アホなことなのか、わかっているのか?」と訊きたくなる。もちろん、わかってないんだよ。バカだからわからない。夜郎自大だからわからない。経験がないからわからない。
自分がたまたま、きちがい家族のがいるうちに生まれたなかったら、きちがい家族がもたらすことで、できない状態にならなかっただけなのに、くそえらそうなんだよ。くそ凡人! 害虫!! 害虫!!!