叱責セットのなかに、努力論に関するものを入れなかった。努力論だって、「努力してないからダメなんだ」「努力不足だ」というせめの言葉をうみだす。
「努力をすれば、成功する」と言った場合、努力をすれば成功するのである。努力をしたのに成功しないということはないのである。
「努力をすれば成功する」というのは、「どんな状態であろうが、努力をすれば成功する」ということを意味している。状態は関係がないのである。
「努力をすれば成功する」というのは、「どんな条件でも、努力をすれば成功する」ということを意味している。条件は関係がないのである。
「努力をすれば成功する」というのは、「努力をすれば、かならず成功する」ということを意味している。一〇〇%の確率で成功するのである。
努力をしたのに、成功しないということはないのである。
かならず、成功する。
なので、成功しないなら、努力をしなかったということになる。
あるいは、成功してない人は、努力をしなかった人なのである。
だから、「努力をすれば成功する」というような希望がもてる言葉は、裏では、人をせめる言葉に、はやがわりするのである。
これは、表と裏の関係だ。
ライフハックの言葉は、ほんとうは、でたらめだ。法則性なんてない。条件を無視している。
条件というのは、今現在の条件だけではなくて、今現在の条件をつくった過去の条件も関係している。時系列的な条件の変化があるのである。
ところが、時系列的な条件の変化を無視する。「条件なんて関係がない」からだ。そして、妄想的なことを言う。