「 因果応報」とか「やったことがかえってくる」という考え方があるけど、これもちがう。そういう場合もあるけど、そうじゃない場合もある。
全部そうなのか、一部だけがそうなのか?
全部そうなのか、そういうことがあるだけなのか?
全部の場合においてそうなのか?
そういう場合もあるけど、そうではない場合もあるということなのか?
これは、「XをすればYになる」といった構文をもった命題とおなじ問題を含んでいる。「全体・部分トリック」とでも言っておこうか。すべてがそうなるような印象をあたえるけど、ちがうのである。そうなる場合もあるし、そうならない場合もある。そうなるという法則性はない。すべての場合において、そうなるという法則性はない。