自分の嫌いな音が、あのレベルで、あの至近距離でずっと鳴っている生活というのが、みんなわかってないんだよね。宿題だってできくなるに決まっているのに、できなくなるということの必然性が、体験的にわかってない。
だから、ヘビメタ騒音が鳴っていてもできるという前提で、ものを言ってくる。自分だって、本当にそういう生活になれば、できなくなるのに、それがわかってない。
それが長じて、無職になった場合、今度は、無職に対する偏見にさらされることになる。きちがい兄貴のヘビメタというのは、無職に対する偏見とセットなんだよ。ずっとやられ続けたら、通勤できないからだになるということと、セットなんだよ。
けど、これも、みんなみんな、必然性がわかってないから……そうなるという必然性がわかってないから……好き勝手なことを言うことになる。ほんとうに、なめてくる。偏見があるから、当然だと思っている。自分がそういう態度で当然。自分がそういうことを言って当然。ただ単に、きちがい兄貴がおらず、どうしてもどうしても、通勤できないからだになるきちがい騒音にさらされなかったから、通勤できるだけなのに、えらそうに、無理難題をおしつけてくる。そりゃ、「ヘビメタがずっと鳴っていたとしても、通勤はできる」という前提で言うわけだ。この前提がまちがっているということを、俺がどれだけ力説したって、こいつらは、夜郎自大なところがあるからわからない。あるいは、実際の経験がないからわからない。そういう原因をつくりだした、きちがい兄貴は、まったく関係がない人のつもりでいる。けど、きちがい兄貴のヘビメタ騒音で睡眠回路を破壊されて、通勤できなくなった。通勤できなくなるまでに、俺が七年間、がんばり続けて、なんとか、通学していた。この通学機関に……ヘビメタ騒音ありの通学機関に、睡眠回路が破壊された。さらに、これ、睡眠回路だけじゃなくて、普通の生活体力というものが、なくなってしまうのである。かりに、通勤できたとしても、今度は、生活体力がたりなくて、ずっと務めることができないということになる。
けど、そんなのは、きちがいヘビメタに、一倍速でやられなかったやつには関係がないことだ。まったくわからないことだ。本人がわからなければ、「そんなのは関係がない」と言い張る。そして、こいつらが多数派だから……こいつらのなかでは、それが正しいということになってしまう。そいつらのなかでは、俺が言っていることがまちがっているということになってしまう。こういうことを、突き付けられる人生だったなぁ。
これ、ほんとうに、きちがい家族に、きちがい感覚で、ずっと、至近距離で騒音を鳴らされたら、だれでも、通勤通学ができなくなるし、生活体力がなくなるのに、ほかの人は、きちがい家族がいないので、実際にはそういう経験がなく、まったくわからない。
自分の生活を基準にしてものを言う。
自分の生活というのは、きちがい家族によるきちがい騒音ない、生活なのである。
あの騒音は、ちがうんだよ。
幼稚園の騒音とはちがうんだよ。幼稚園の騒音が鳴っていても、宿題はできる。幼稚園の騒音に、日中ずっと、何時間もさらされたとしても、夜になれば普通に眠ることができる。けど、きちがい家族によるきちがい騒音はちがうんだよ。そのちがいがわからない。
だから、「俺だって、騒音ぐらいあった」と言う。睡眠回路が破壊されず、普通に通勤できるなら、そういう騒音なんだよ。幼稚園レベルの騒音なんだよ。ぜんぜんちがう。生活体力にかんしても、おなじことが成り立つ。きちがい家族によるきちがい騒音を経験してないやつが、「俺だって、つらい」と言う。
けど、ちがうんだよ。その体力的なつらさというのは、幼稚園の騒音が毎日続くときの、体力的つらさなんだよ。きちがい家族によるきちがい騒音じゃないんだよ。ぜんぜん、ちがうんだよ。おまえら、適当なことを言うな。おまえら、経験がない癖にわかったようなことを言うな。ふざけるな。
あーー、ヘビメタ騒音なしの人生がほしい。
きちがい兄貴がいない世界にうまれたかった。
みんな、きちがい兄貴のきちがい感覚がわかってない。きちがい兄貴は、普通の人なら絶対にわかることがわかってないんだよ。音のでかさとか、相手がこまるということが、まったくわかってない。普通の人の場合、どうしたって、音のでかさがわかってないふりをすることになる。普通の人ばあい、どうしたって、相手がこまるということがわかってないふりをすることになる。けど、きちがいはきちがいだから、まったくわかってない。きちがい兄貴がわかってないということを、これまた、普通の人がわからない状態だ。こっちも、ほんとうに、きちがい兄貴のきちがいっぷり(どこが、おかしいのか)ということが、まったくわからない人たちなのである。そうすると、俺が、普通の人たちから誤解されるということになるのである。もちろん、「俺が普通の人たちから誤解されてこまるから、ヘビメタを鳴らすな」と、俺がきちがい兄貴に直接、言ったって、きちがい兄貴は、きちがいだから、まったく(俺が言っていることの)意味がわからないのだよ。きちがい親父とおなじように、無視する。これは、理解したけど、無視するということではないんだぞ。ほんとうに理解しないのである。頭がおかしいから、理解しない。