いま、暇なわけだから、部屋片づけをすればいいのに、部屋片づけはやる気になれないのだよね。いろいろ、学生時代のくやしい思い出などが、うかんでくる。朝は、特にそうなる。長期騒音で、めちゃくちゃだから、ヘビメタ騒音の結果どうしてもしょうじることで、人から下に見られて、くやしい思いをするのである。ヘビメタ騒音さえなければ、本当にそんなことになってない。俺は、そいつよりも、頭がいいし、できる。ヘビメタ騒音さえなければ……。「キョロ充」のそいつは、俺に、うやうやしく接していたはずなのだ。俺の友達には、(そいつは)そういう態度だった。たとえば、「ヘビメタ騒音さえなければ……」というような発言自体が、きらわれるようなことなのだけど、じゃあ、言わないで、死んでもいいのかというと、ちがうんだよね。言わないで、ヘビメタ騒音にたえたとしても、ほかの人から、悪く言われる。ヘビメタ騒音というのは、そういうものなんだよ。
きちがいヘビメタがない状態なら、「きちがいヘビメタさえなければ」なんて絶対に言わないわけだよ。そして、「きちがいヘビメタさえなければ……」というぼくの発言を、いいわけだと考える人たちだって、ぼくが言わないわけだから、そうは考えないわけだよ。ヘビメタ騒音の大きさ、ヘビメタ騒音の影響の大きさにかんして、ほかの人は、勘違いをしている。たえられるようなちょっとした、騒音だと思っている。不愉快だけど、そんなには、生活を破壊しない騒音だと思っている。不愉快だけど、能力をさげるような騒音だとは思ってないのだ。ところが、ものすごくでかい影響なんだよ。きちがい兄貴は、影響をガン無視して、ほかの人の家では、ありえないことを、頑固に、すべての時間を使って、やったんだよ。一日に24時間鳴らしてなければ、すべての時間を使ってやったことにならない……というわけではないんだよ。可能な時間はすべて使ってやった。そして、融通をきかせて、しずかにしてやるということを一切合切しなかった。融通をきかせて、こっちが、ピンチなときは、しずかにしてくれた……。融通をきかせて、たいせつな試験のまえはしずかにしてくれた……そんなことはないのだ。
がんがん鳴らしている態度というのは、むかつくけど、一切合切融通が利かない態度というのが、もっとむかつくのだ。きちがい兄貴が、俺に不名誉な思いをさせている。きちがい兄貴が、条例に違反するような違法行為をしている。きちがい兄貴が、普通の人が鳴らさないような音で鳴らしている。……普通の人が鳴らさないような音で鳴らしているので、普通の人は、そういう音がずっと鳴っている状態を「家で!」経験したことがない。言えば、しずかにしてくれるからだ。だから、「家で!!」……普通のうちでは絶対になってないようなでかい音がずっと鳴っている状態……を、経験したことがない。経験したことがないから、それがもたらす影響について、完全に、勘違いしている。想像で、「うるさいんだろうなぁ」と考える場合の影響と、実際にやられているときの影響……実際にやられたあとの影響は、ちがうんだよ。
「ヘビメタ騒音がなければ、宿題をすることができた」……普通の人は、いいわけをしていると思うのわけだけど、ぼくは、事実を言っているだけなんだよ。ほんとうに、ヘビメタ騒音がなければ、宿題ができたんだよ。けど、ほかの人にとっては、「ほんとうにできたのかどうか」というのは、たいして重要じゃないんだよ。たいしてというか、まったくまったく、重要じゃないんだよ。重要?なのは、あるいは、記憶に残るのは、エイリが「いいわけをした」ということなんだよ。
ほんとうに、そうなのに、いいわけをしたと思われるのは、いいことじゃない。それも、くやしいことだ。だから、きちがい兄貴が、きちがい感覚で、よその家では絶対にならほないようなでかい音で、本人がやりたい時間を、すべて使ってやるとなると、問題がしょうじる。宿題ができないという問題。ヘビメタ騒音下で宿題ができないということを他人が認めないという問題。ヘビメタ騒音下で宿題ができないということを他人が認めないまま、俺を見下すという問題。兄貴にしずかにしてと言えばいいのに、そんなこともできないのかと考えて、俺を見下すという問題。他人は、別に、きちがいヘビメタ騒音を排除してくれるわけではない。きちがい兄貴による、きちがい的なヘビメタ騒音という問題を解決してくれるわけではない。宿題ができるようにしてくれるわけではない。「そんなのは、家で解決しろ」「そんなのは、家族なんだから、家族で解決すればいいだろ」と思うのだ。ようするに、ほんとうに、ヘビメタ騒音がなければ、宿題ができるようになるのかどうかというのは、別に……他人にとっては問題ではないのだ。問題なのは、エイリが実際に、宿題をやってこなかったということだ。そして、「ヘビメタ騒音がなければ宿題はできた」とエイリがいいわけをしているということだ。他人は、単なるいいわけだと考えるわけだから、いいわけをしていると思うわけで、そう思っているやつは、エイリは言い訳をしていると思っている。事実であれば、いいわけではない……そんなことは、考えない。事実だろうが、事実でなかろうが、ともかく、言い訳をしたと思うわけだ。そして、言い分けは、ネガティブなことだから……ネガティブなことだと認識されているので……俺が、「ネガティブなことをした」「ネガティブな発言をした」と思うわけだ。いいわけが、ネガティブなことだと認識している主体は、実際にいきている多くの人だ。