いやな気持で、自転車、こいでたなぁ。いやな気持で、歩ていたなぁ。
もう、風景がヘビメタ騒音なんだよ。
どんだけ、ヘビメタ騒音のことで、こころが重いかわからない。
これ、ヘビメタ騒音が空想のものでしかない人にとっては、「それでも、気持ちを取り直して、がんばればいい」と軽く言えることなのだけど、ちがうんだよね。
毎日、あのきちがい的な態度、あのきちがい的な感覚で、鳴らされる。殺さないと排除できない。きちがいだから、自分のきちがい行為が、相手にあたえる影響というのをまったく考えてない。
言われなかったから、気がつかないのではなくて、三万回、四万回、言われたって、気がつかないんだよ。一回も言われなかった状態で、こだわりの音を鳴らす。どれだけ、もめたって、「言われなかった」設定で、鳴らしやがる。
きちがいだから、可能なことなんだよ。兄貴が、親父タイプのきちがいだから、可能なことなんだよ。
本当に、「やったって、やったことになってない」のだ。それが、毎日毎日、続く。毎回、毎回、続く。はじまってから、三カ月で、ズタボロになっているのに、一日も鳴らしてない設定で、うちのきちがい家族が、きちがいヘビメタを鳴らしまくる。
みんな、空想のなかで「気持ちを取り直して、さっとやる」というようなことを考えるけど、気持ちを取り直したって、もうすでに、きちがいヘビメタをあびているし……その日のぶん……あびているし……それまでの、きちがいヘビメタの積み重ねがあるから……からだが思うように動かない。
みんな、ヘビメタ騒音とデートなんて関係がないと思っているけど、関係があるんだよ。