ぼくは、個人的な集まりに関しては、絶対に遅刻しないように、調整していた。これは、もう、学校を卒業してから一〇年以上たったときだ。
ようするに、毎日ではなくて、その日だけ、時間を守ればよいのだから、眠れないときは前の日から起きているような状態で、絶対に、時間に遅れないようにしていた。
集合時間が午後八時であれば、絶対に、午後七時四五分には、そこに到達するようにしていた。で、ある日、女の人なのだけど、その人と、ぼくで先に集合して、あとで、駅に行くということにしておいたのだ。そのとき、女の人が、一〇分ぐらい遅れたんだよ。
でっ、「ごめんね。ごめんね」と言うから「まあ、一〇分ぐらいならいいよ」と言ったら、次のときから、その女は、わざわざ?二〇分ぐらい遅れるようにしたみたいなのだ。これ、じつは、いろいろと省略して書くけど、認知的不協和が原因なのだ。
なんか、この女は無意識的に「いじわるをしてやろう」と思ったみたいなんだよな。最初は、ヘビメタ騒音に理解がある人だったんだけど、「無職なのはおかしい」という考えがあって、そのわりには、ぼくがいろいろとできるので、なんか、へんだというような感じがしたんだよ。その女が俺のことについて「すべてがあやしい」と言ったらしい。そういうことは、あとでわかったことなんだけど……。
ともかく、俺は「一〇分ぐらいならいいよ」と言ったけど、「二〇分ぐらいならいいよ」とは言ってない。
で、「そのとしで無職なのはおかしい」という気持があると、無意識的に意地悪をしようとするやつらが発生する。
これだって、きちがい兄貴がヘビメタを鳴らさなければ、そんなことにはなってないことなんだぞ。きちがいが、きちがい的な意地でヘビメタを鳴らすと、こういうことになってしまう。ヘビメタ騒音の話がおかしいと思うやつがいるんだよ。
そういうやつは、きちがい兄貴のことがわかってない。常識的な親のもとにうまれ、常識的な家族とかこまれて、生活してきたから、きちがい兄貴のことが、根本的に、わからない。「そんなのは、おかしい」「うそを言っているに違いない」と思ってしまう。
そうなると、ぼくがいろいろとできるというのが、また、認知的不協和をうんでしまう。「それなら(いろいろとできるなら)働けばいいのに、おかしい」と思ってしまう。
でっ、こういうことが、わりと無意識的なところで起こると、なんとなく、いじわるな行動をするようになるのである。ぼくに対して、いじわるな行動ね。
三〇代の無職に対して、ものすごく偏見があるやつらがいる。
* * *
こんなの、ほんとうに、きちがい兄貴が、きちがい的なことだわりで、きちがいヘビメタを、自分のことだ割りの音で鳴らさなかったら、発生しなかったことだ。だって、俺、ヘビメタ騒音がずっとずっとずっと、毎日鳴ってなかったら、普通に働いていたから。
毎日、十数年間続いたヘビメタ騒音で、普通に働く能力がなくなったと言っているのに、理解しないやつらがいる。そいつらは、こういうふうに思うんだよ。
「毎日、十数年鳴ってたなんて、おかしい。エイリさんが嘘を言っているにちがいない。エイリさんは、なんかあやしい」……と思うんだよ。
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親切にエクセルの操作方法について教えてあげたときの話をしただろ。そいつは、自分のほうが無職よりできるにちがいがないというプライドがあったんだよ。それが傷つけられたからおこったんだよ。
でっ、その女も、じつは、無職に対してそういう意識があった。けど、俺がいろいろとできるので、プライドを傷つけられたと思った。わりと無意識的なところで思っていることだから、表面的には、不服従のような意地悪をしてやるということになる。
自分より、無職が、ある分野において能力があるということを、認めるのがいやなやつがいるんだよ。そいつは、無職に対して、かなり強い偏見をもっている。意識しているかどうかはわからないけど、相当に強い偏見をもっている。
そうなると、自分より無職のやつができるということを、認めたくないという気持がしょうじる。これが、どの程度、意識できる気持ちなのかどうかはわからないけど、ともかく、そういう気持がしょうじるやつがいるのだ。
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こんなの、ほんとうに、きちがいヘビメタが俺の……「普通の能力」……をうばわなかったら、起こりえなかったことだ。
こいつらは、みんな、ヘビメタ騒音で通勤通学できなくなるということが、まったくわかってない。自分で経験してみればわかるはずなのに……。
こいつらは、うちのなかにいる、きちがい兄貴の状態がわかってない。これも、うちのなかで、きちがい兄貴がきちがい行為をしたときの態度をみればわかることなのだけど、そういうとき、うちにいないので、わからない。
普通の人より、いろいろなところで能力や知識があるということが、うらまれる原因になっている。もちろん、それだけだったら、うらまれない。
けど、俺が無職だということになると、「無職より自分のほうができるはずだ」「無職より自分のほうがあらゆる分野で能力があるはずだ」と思っているやつが、自動的にうらんでくるのだ。
どんだけ、無職を無意識的なレベルでバカにしているのか、ちょっと、気がつけ。おのれの、無職に対する偏見の深さに、気がつけ。
そりゃ、無職でも、ある分野にかんして、自分よりすぐれている人はいる。なんで、これがわからないのか? こいつらは自動的に「それなら働けばいい」と思うのだ。「ある分野において、有能なら、働ける」というのも、まちがった考え方だ。
偏見とまちがった考え方をもっているやつが、俺のことをバカにしてくる。見下してくる。そりゃ、「無職だ」と思ったら、その瞬間に、バカにするんだよ。そういうふうに、できあがっている。これは、そいつの思考力のなさを、そのまま、しめしている。思考力がないから「ある分野において、有能なら、働ける」と思ってしまうんだよ。いちおう、関係ないことだけど、思考力がないから「言ったことが現実化する」と思ってしまうんだよ。こういう、思考力がないやつらが俺のことをバカにしてくる。こんなのない。
ほんとうに、きちがい家族にやられて、バカにバカにされる人生だ。
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あーーー。言っておくけどーーーー。言霊にかんしても、きちがいヘビメタ騒音にやられず、普通に働いていたなら、「そうですねーーーー」ですんだことだ。だいたい、ヘビメタ騒音なかで、言霊的な解決法をこころみるということもなかったわけだしな……。きちがい家族が意地になって、がんがん鳴らすヘビメタのなかで「すぐにしずかになる」「すぐにしずかになる」と言っているところを想像してみろ。どれだけつらいことか、わからないのか? 言霊的な助言をするやつは、そういうところで、相手のことがわかってない。夜郎自大。自己中。