サカマのことだって、サカマのことだって……。サカマって東側にむかし、住んでいた人なんだけど……。サカマのことだって……。ともかく、ヘビメタ騒音のことでいっぱいになる。騒音に関しては、堪忍袋の緒が切れた状態だ。あのときだって、きちがい兄貴が、どれだけ俺が発狂して、怒鳴り込んでも、鳴らしてた。ほんとうに、殺さないとやめさせることができない。きちがい兄貴のほうは、言われたら、発狂してきちがいおやじモードになるのだけど、やりきるので、きちがい親父とおなじで、やったことになってないのである。これ、言いようがない。どれだけ細かく記述したって、きちがいが家族のメンバーにいない人にはわからない。家族のメンバーに気ちがいがいる人だって、親父や兄貴のようなタイプのきちがいがいないとわからない。ほんとうに、あれだけ意地をはって、やったことなのに、自分がまっくた関係がない人なんだよな。これ、ほんとうにこまるんだよ。ぼくは、きちがいヘビメタで常に困っていた。学校で、ほかの人と会話しているときも、ダイヤと仲良く登下校するときだって、ヘビメタで常に困っていたんだ。こまっていた。ハンダゴテをおしつけたきちがい親父が、ハンダゴテのことについてまったく関係がない人になってしまうように、ヘビメタ騒音をおしつけたきちがい兄貴が、ヘビメタ騒音についてまったく関係がない人になってしまう。こんなことは、普通はありえないのだけど……どれだけ「無視していると言っても」ありえないことなのだけど、うちでは普通にありえることだ。ありえるというよりも、きちがい兄貴ときちがい親父は、いつもそういうモードで生活している。いつもだ。いつ、いかなるときも、そういうモードで暮らしている。しかも、ほんとうに、「無視した」という気持がまったくないのである。あれ、頭、ほんとうにどうなっているのか、ぜんぜんわからないところがある。ともかく、普通の人じゃないんだよな。頭がおかしい。自分のにとって都合がいいように、二四時間中二四時間、くるっているんだよな。きちがい兄貴やきちがい親父にとって、興奮して、きちがいモードでやりきったことは、ほんとうに、やったことになってないのである。これが、まったく、ほかの人にはわからない。本人たちがわかってないしな。やられたやつだけ、わかるんだよな。