「できると言えばできる」と思っている人は「できない」ということを無視するようになり、「言ってもできなかった」ということを無視するようになるのである。
そりゃ、その人の頭のなかでは「できると言えばできる。これが正しい」ということになっているからだ。けど、そういう人も「できると言ってもできないこと」はかかえているのである。
じゃあ、そういう人がどうやって矛盾を解決しているのかというと、無視することで解決しているのである。「できると言ってもできないこと」には注意をむけないようにする。あってもないようにあつかうことで矛盾を解決しているのだ。
けど、これは、本人のなかでは、矛盾を解決していることになるけど、外側から見れば、矛盾を解決してないということになる。まさしく、矛盾した状態で生きているということになる。