ちなみに、体温、呼吸するときに出る二酸化炭素、汗(水分)が、蚊をひきよせてしまう。ほかにも、顔の脂、足のにおいでも、よってくるらしい。しかし、メインは体温、二酸化炭素、汗だ。そして、じつは蚊のオスは血を吸わない。血を吸うのは、メスだけだ。なので、蚊のオスしかいない竹藪に入っても、刺されない。けど、オスしかいない竹藪だということを確かめることができないし、オスしかいない竹藪なんて、たぶん、ない。
「私は蚊に刺されない」と言ったあと、蚊に刺された。
これだけで、もう、言霊理論が正しくないということを証明できる。
これだけで、もう、言霊にはそんな力がないということが、わかる。
言霊主義者は、自分にとって都合が悪い現実を、無視している。言霊理論がまちがっているということを認めたくないので、現実生活のなかで、言霊理論が正しくないということがわかる出来事に遭遇しても、そのときは、言霊のことは考えないで、現実の出来事をうけいれる。
言霊と現実の出来事の関係は、無視されるのである。
だから、現実に押し切られた場合は、言霊や言霊理論のことが頭から、消えているのである。