ともかく、「言ったことが現実化する」とか「明るいことを考えると明るいことが起こり、暗いことを考えると暗いことが起こる」とかということを、信じている人はだめだ。こういう人は、こういうことを言って、ほかの人にマウントをとろうとするけど、それ自体がいいことではない。まちがった前提で助言をしてもしかたがない。「言ったことが現実化する」というこをほんとうに信じているなら、まちがった前提で物事を考えている。「明るいことを考えると明るいことが起こり、暗いことを考えると暗いことが起こる」ということをほんとうに信じているなら、まちがった前提で物事を考えている。まちがった前提で人に助言をすると、助言されたほうは、たいへん迷惑をするので、まちがった前提で人に助言すること自体をやめてほしい。
これ、精神世界の人やビジネス精神世界の人って、こういうやつらの味方なんでしょ。そりゃ、条件が悪い人は、生きにくくなるよ。条件が悪い人は、所与の条件によって、生きにくくなっているのに、こういうやつらにやられて、さらに生きにくくなる。これ、俺が言っていることと、精神世界の人やビジネス精神世界の人が言っていること、どっちが正しいのかということを、普通の人が考えると、精神世界の人やビジネス精神世界の人が言っていることのほうが正しいと思うわけだろ。普通の人たちは、そうやって、条件が悪い人に圧力を加えている。で、社会的に見ると、この圧力は悪い方向に働く。まさに、悪魔が用意した圧力容器のなかで、圧力をたかめあって生きているという感じがするなぁ。圧力が高くなれば高くなるほど、人が、ふしあわせになる。圧力が高くなれば高くなるほど、人が、憂鬱になる。ぜんぜん、明るくならない。 「明るいことを考えると明るいことが起こり、暗いことを考えると暗いことが起こる」ということを言う人は、それだけで、社会を暗くしている。憂鬱な、生きにくい社会をつくることに、貢献している。寄与している。