はっきり言ってしまえば、家族にやられている人にとっては、言霊主義者がトラブルのタネになってしまうのである。
わかるわけがないか。
だめだということがわかっている方法を、さも有効な方法として語りだすやつ……。
はっきり言えば、不愉快なんだよ。そういう言霊主義者との交流が、「いやなこと」のひとつになってしまうんだよ。それじゃなくても、ヘビメタが鳴っているということは、一日のなかで、無数の「不愉快なこと」を経験したことになる。
もう、一兆とか一京というような数字の単位ではない。
じつは、どういうふうにカウントするかは別にして、無数の不愉快なことを経験することになる。「不愉快な出来事」というのをどういう区切りで考えるかということが、問題になる場合がある。
ヘビメタ騒音というのは、区切りなく、続いている。
もちろん、午後一一時一一分になれば、終わるのであれば、そこで区切れるということになる。
しかし、ほかの事柄との関係を考えると、鳴っている時間内のことでも、どこで区切れているのかわからないというような状態になる。連続しているのだから、そうなる。
さらに、ヘビメタ騒音で眠れないということになると、次の日に影響をあたえる。ヘビメタ騒音で眠れないということ自体が、ヘビメタ騒音の影響によって引き起こされたことなのだから、これも、ヘビメタ騒音関係のトラブルだ。直接の原因になっている。