問題なのは、呪術的方法が、あたかも有効な方法として、流通してしまっていることだ。加持祈祷というのがあったけど、言霊、引き寄せ、ニコニコは、加持祈祷のような呪術的解決方法なのだ。
まあ、呪術的というと、なんかかっこいい響きになるけど、まったく有効ではない解決方法だ。影響をあたえないのである。構造をかえないのである。状態をかえないのである。
「かえる力がある」と言っている人が言っているときだけ信じているような方法なのである。言っている人だって、普段は、現実的なことにかんしては、そんなことはしてないのである。
言霊主義者が、現実的なことに関しては、まったく言霊を用いないのとおなじなのである。問題なのは、何度も言うけど、その人たちのなかでは有効だと思われているということだ。
言霊主義者は、自分の理論の矛盾や、じつは無効だと思って行動しているということについて、認識しないのである。こういう幼稚なところがある。言霊にかぎらず、呪術的な解決方法は、幼稚なところがある。現実的ではないのである。
本人が、そう思っているだけなのである。ただ、人数が多いと、あたかも、正しいことのように流通してしまう……。これが問題なのだ。
そして、これは、じつはイルミナティーといわれているような勢力の支配と、合致した部分がある。
こういう無効な方法が、有効な方法であるかのように言われるというのは、やはり、格差において『下の下』の人をくるしめることになる。
「いいことをしているつもりの人たち」……「いい助言をしているつもりの人たち」は、じつは、悪魔の教えにしたがって、立場の弱い人をくるしめているのである。実際にくるしんでいる人をもっともっとくるしめているのである。けど、幼稚だから気がつかない。