これは、言っちゃうとまずいかもしれないけど、ぼくが無職のとき、「人間は働くべきだ」というようなことを言ってたやつが、ぼくに親切にしてくれたことはない。
たぶん、こいつらは、凡人なので、「人には親切にするべきだ」「親切にすると運がアップする」なんていうことを信じている人たちだと思う。
ある人を、Aさんとしておく。Aさんは、「人間は働くべきだ(だから、エイリさんも、ヘビメタで働けないなんてことは言ってないで働くべきだ)」というようなことを言ったし、「できると言えばできる」ともうようなことを言っていたし、「人に親切にするといいことがある」と言っていた人だ。けど、無職のぼくには、親切にしないのである。
かわりに、むりなことを言って、こまらせる。むしろ、ぼくが、なけなしの体力でAさんに、親切にしてやったのである。それなのに、次から次へと文句を言いやがって……。
言霊思考と引き寄せ思考というのはリンクしている。系をなしている。凡人には凡人思考がある。凡人には、凡人たる思考セットのようなものがあるのである。
はっきり言ってしまうと、「人には親切にするべきだ」「親切にすると運がアップする」なんてことを言っている人は、みんな、無職に対して偏見があり、無職に対して、親切にしない人だ。まさしく、目の前の無職に対して親切にしない人たちなのである。
さらに言ってしまえば、裏にまわって、悪口を言うのである。「人には親切にするべきだ」「親切にすると運がアップする」というようなことを言っている人たちが、実際にやることは、「説教」することとや「陰口」を言うことなのである。
そして、無職を攻撃する。
たとえばの話だけど、「ヘビメタ騒音」という特殊な理由は一切合切認めないのである。きちがい家族の話には渋い顔をして、「そんなのはへんだ(へんだから、事実じゃない)」と思うようなやつらばかりなのである。「ヘビメタ騒音」という無職になった理由を、無視して、「人間は働くべきだ」と言うような一般論を展開する……。
こんなの、本人が、いい気分になりたいだけ。
説教をして、いい気分になりたいだけ。
親切じゃない。
これ、ひょっとして、こういうことを言うことが、親切なことだと思っているの?
ヘビメタ騒音で非二四時間睡眠覚醒症候群になってなっているという話をしているのに、「人間は働くべきだ」というようなことを言ってくる。
「非二四時間睡眠覚醒症候群で、通勤できなくなった」「どうしても、一定の時間に起きることができなくなった」「ヘビメタ騒音で非二四時間睡眠覚醒症候群なった」と言っているのに、通勤が必要になることを言ってくるのである。無視するな。
ほんとうに、言霊みたいなものにこっている人や、思霊みたいなものにこっている人は、ほんとうに、目の前の人には親切じゃないのである。無職には親切じゃないのである。
無職には、親切にしないのである。
逆に差別して、説教をして、裏にまわって悪口を言うのである。
言霊みたいなものにこっている人や、思霊みたいなものにこっている人は、すでに不幸である人には、親切じゃないのである。説教をしてせめたり、自己責任論を持ち出してせめたりする。
こっちが、現実。
言霊みたいなものにこっている人や、思霊みたいなものにこっている人は、かなりの高確率で「人に親切にすると運がアップする」というようなことを信じている。
そりゃそうだろ。運にこだわる人たちなのだから……。この人たちは、すでに不幸な人には、つらくあたって、親切にしない。こっちのほうが、法則性あるよ。
たとえば、引き寄せということを考えている人たちは、いいことを引き寄せたいとおもっいるのである。当然、運をアップするということには関心があるだろう。
ところで、引き寄せにこだわっている人にとって、すでに不幸な人というのは、けがれた存在なのである。不幸なのは、不幸を引き寄せた人が悪いのである。……こういう思考が成り立ってしまう。
不幸な人とつきあうと、自分も不幸を引き寄せちゃうから、不幸な人とつきあうのはやめにしようと思うわけだ。なるべく、遠ざけようとする。
なのであれば、もちろん、不幸な人に親切にするということはない。
『だって、不幸な人は、不幸を引き寄せちゃうから悪いのだし、不幸はうつるので、自分が不幸になりたくないから、かかわりあいをもちたくない』と思うのだ。
なのであれば、もちろん、親切にしない。
ところが、「人に親切にすると、運がアップする」とか「人に親切にすると、運を引き寄せることができる」ということには賛成するのである。それは、そういう文章が切り出されて提示されたときだけ、そう思うということだ。
実際には、親切にしないのである。もっと正確に言えば、こまっている人には親切にしないのである。それは、不幸な人に親切にしないのとおなじ理由が成り立っている。実際には、こまっている人をもっとこまらせるようなことをする。こっちが、現実。