ぼくのからだのなには、きちがい兄貴がやったことが、「つまっている」。実際に、きちがい兄貴が、何万時間も使ってやったことが、つまっている。その時間、ぼくは、くるしかった。それが、影響をあたえている。いまのぼくに影響をあたえている。これは、まちがってない。「影響なんてない」と言うやつがまちがっている。
ついでに言っておくと、「過去なんて関係がない」というやつも、おなじ理由で、まちがっている。こいつらは、自分の話をしはじめるんだよな。たしかに、ぼくの過去は、そいつの現在に関係してない。関係がない。けど、ぼくの過去は、ぼくの今現在に影響をあたえている。関係がないなんてことはない。
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自分には、きちがい兄貴のような家族がいなかった。自分は、自分がきらいな音をずっと毎日、何時間も何時間も、大音響で浴びせられることがなかった……。それだけなのである。だから、自分はそういうことの影響をうけてない。だから、エイリさんもそんなものだろ……と考える。騒音なんて、どんだけでかい音でも、どんだけ長い期間でも、鳴り終わったら関係がないと考えてしまう。
こんな、バカなやつに、バカにされる。
えらそうなことを言われる。
きちがい兄貴が、きちがい的な意地で、きちがいヘビメタを鳴らしたからそうなっている。これ、きちがい兄貴がもし、一日目にやめてくれたら、そういうことにはなってないての゛ある。そいつは、俺に対してそういう態度をとってないのである。そいつは、俺に対して、そういうことを言ってないのである。
自分がいま元気だと、自分は元気だから、エイリさんよりえらいと思っているところがある。自分がいま働いているなら、自分はいま働いているから、エイリさんよりえらいと思っているところがある。そういう、自動思考が働ている。
こんなばかなやつら……。こんな、自分勝手なやつら……。こんな、自己中心的な思考しかできないやつら……。こんなやつらに、えらそうなことを言われる。屈辱以外のなにものでもない。