「人間の性格」のモデルとして、ロウソク型とペラペラ一枚紙型というものを考えたとする。ロウソク型というのは、年代による層があり、その層が、表面の性格に影響をあたえるというものである。ロウソクの芯を、赤いロウソク液につけるとする。そのあと、ろうそくの芯を引き上げてさめるまでまったあと、もう一度赤いロウソク液につけるとする。そういうことを一〇回繰り返すとする。そのあと、今度は、青いロウソク液につけて、おなじことを一〇回繰り返すとする。そのあと、今度は黄色いロウソク液につけて、おなじことを一〇回繰り返すとする。その場合、芯のまわりには、赤いロウソクがあり、その赤いロウソクのまわりには、青いロウソクがあり、その青いロウソクのまわりには、黄色いロウソクがあるということになる。表面を見れば、黄色に見える。けど、赤いロウソクも、青いロウソクも残っている。
いっぽう、ペラペラ一枚紙型の場合は、最初に、赤で塗りつぶしたとする。そのあと、青で塗りつぶしたとする。そのあと、黄色で塗りつぶしたとする。その場合、まあ、かわいてから、塗りつぶすのであれば、たしょうの層は残っているけど、そんなのは関係なくて、表面的に見える色が、そのときの色だということになる。黄色で塗りつぶした場合は、赤い色や青い色の影響をうけないという考え方だ。あたらしい色で塗りつぶしたとき、過去の色は、消えてしまって、新しい色に影響を及ぼさないという考え方だ。まあ、これ、紙じゃなくて、パソコンのお絵かきソフトを考えたほうがいい。過去において、新規作成した「キャンバス」を赤く塗った。そして、それを消して、青く塗った。そして、それを消して、黄色く塗った。もう、黄色く塗ったので、赤く塗ったということや、青く塗ったということは、関係がない。こういう考え方だ。
まあ、基本的には、ぼくは、人間の性格というのは、ロウソク型だと思っている。年輪として残っている。