何度も言うけど、カルマ論は絶対にやっつけなければならない。カルマ論をやっつけるのがぼくの使命だ。考えてもごらんよ。カルマ論が、不幸をつくりだし、カルマ論が不幸を肯定するのである。この世で、不幸な家に生まれてきたら、それは、前世でわるいことをしたからだということになってしまうのである。こんなことがゆるされていいのか?
社会的なヒエラルキーがある。その場合、社会的なヒエラルキーで上層部の人は、前世でいいことをしてきたということになる……。……カルマ論にしたがえば、そうなる。ところが、実際には、社会的なヒエラルキーで上層部の人は、虚誕に悪いことをしてきたのである。上層部と書いたけど、これは、普通に裕福な人のことではない。支配者層のごく一部だ。支配者層のごく一部は、前世で、悪いことをしたから、支配者層のごく一部に生まれ変わっているのである。ようするに、頂点に近いところにいる人たちというのは、みんな、悪魔の家計なのである。そして、前世、前前世、前前前世と悪いことをしてきたから、悪魔の家系に生まれることができるのである。
前世でいいことをした人たちが、あんな悪いことをすると思う? 前世でいいことをした人たちが、今世では、突然、悪魔の手先となって、民衆をくるしめ、抑圧するのか? そんなことはない。前世でも悪魔の手先だったから、今世でも、悪魔の手先なのである。
いっぽう、前世で善人だった人は、今世でも、くるしめられる善人なのである。もう、決まっている。こうなっている以上、カルマ論は、決定的にまちがっている。そう断言できる。