自己責任論者というのは、自分の責任だけを追及していればいいわけ。ところが、他人の「自己責任」を追及し始める。自己責任論者のうち、自分だけの責任を追及している人は、どれだけいるのだろうか? それこそ、「全部」相手がわるいのである。「全部」相手の責任なのである。これは、完全に「他人責任論者」だ。「そいつの身におこったことは、すべて、そいつの責任だ」と他人が言うのである。「そいつ」は、そういうことを言う自己責任論者にとって「他人」なのである。ここのところがわかってないんだよね。
実際に起こったこととは、一切合切関係なく、その他人のせいだと言うのが、「他人責任論者」だ。自己に対して他己という言葉を使いたいけど、他己責任という言葉はあまり一般的ではないので、他人責任という言葉を使ったけど、意味はまったくおなじだ。