ヘビメタ騒音が次の日にあたえる影響が、甚大なのである。ものすごい影響をあたえる。鳴り終わったら関係がないなんて、とてもじゃないけど、言えない。一日のなかで考えてみても、人生のなかで考えてみても、鳴り終わったら関係がないなんて、言えない。それは、きちがい家族による、しつこいしつこいしつこい、騒音を経験したことがない人の発言だ。くそ凡人は、ほんとうに、くそ凡人だな。わからなければわからないと言えばいいだろ。わからないのと、無視しするのはちがうことなんだぞ。わからないから、影響がない考え、関係がないと考え無視する。わからないのと、関係がないと考えることはちがうことなんだぞ。わからないなら、わからないと言えばいいだろ。くそ凡人。くそ凡人の発現が、いちいち、人を傷つける。いま、ゴミ捨て場に、なまゴミ用の青いカゴが出てくるのを待っている状態なんだけど、はっきり言って、しんどい。きちがいヘビメタにやられたあとは、ほんとうにしんどかった。それは、次の日の朝もおなじなのである。やられているときは、あらしのなかにいるような状態だ。そして、みんな、ほんとうに、どれだけひどい音で鳴っているかわかってない。あんな音のなかで勉強ができるわけがないだろ。平常心を保てるわけがないだろ。この世で、一番嫌いな音が、あの音のでかさでずっと鳴っている。こんなの、たえられるわけがない。午後一一時〇七分になり終わっても……そのあと、眠れるわけではないのだ。それから、ほんとうに、勉強ができない。ほとんど眠れないまま、学校に行くあいだがきつい。学校に行ってからがきつい。みんなわかってない。「鳴り終わったら関係がない」なんて、ほんとうに、ぶんなぐりたくなるようなことを、くそ凡人は言いやがる。
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俺がどれだけ言っても、知らんぷりで鳴らしていた。
俺がどれだけ言っても、きちがい顔で鳴らしていた。
しかも、鳴らしたつもりが、ないのである。こういうきちがい。こういうきちがい。そりゃ、ほかの人は理解できないよな。
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けっきょく、ヘビメタ騒音にやられたのは俺だけなんだよな。俺にしかわからないハンディだ。「気ちがいヘビメタさえなければ」という言葉の意味が、ほかの人にはわからない。どれだけの意味が込められているか、どれだけの量が込められているか、どれだけの時間が込められているか、わからない。
俺にしかわからない、俺だけのハンディを、つくりやがって。知らんぷりして、つくりやがって。きちがい兄貴が、きちがい的な意地でずっと鳴らしていたから、こまってるんだぞ。経歴だってなんだって……。