ヘビメタ騒音で無職でなければ、いろいろと活躍できた。俺の睡眠回路と履歴を完全に破壊した。NHKに学校問題を扱った番組に関する感想をおくったときも、「なにをしてらっしゃる人ですか」「なにか教育について言いたいことがある場合は、番組を用意するので出てくれませんか」みたいなことを、言われたんだよな。教育系の論文みたいなものをおくったときだけど。あとは、じつは、(非・自虐歴史観にもとづいた)教科書の震源地って、ぼくだ。たぶん、ぼく。まるまるの掲示板に、出版すれば、かならず、もうかると書いていたのは、ぼく。教科書として採用されなくても、出すことに意味があると書いていたのは、ぼく。どの出版社でもいいから、出してくれと書いていたのは、ぼく。(非・自虐歴史観にもとづいた)歴史の教科書が出版されたのは、そのあと。「アイディア料を払ってくれとか、アイディアの出所について言及してくれとかと、絶対に言わないから、そうして」と何回も書いた。ようするに、アイディアの出所は気にしなくていいということを、書いておいた。
ともかく、ヘビメタ騒音で普通の生活が、どうしても、どうしても、どうしても、できなくなった。これ、みんなわかってないけど、騒音の問題というのは、睡眠の問題なんだよ。睡眠時間に鳴ってなくても、一日に六時間以上、激しい音で鳴っているなら、睡眠の問題なんだよ。脳みそが興奮して、眠れなくなる。これが、努力とか、根性とか、言霊とか、ポジティブ思考とかの問題ではないのだ。どれだけ、努力しても眠れない。どれだけ根性を出しても、眠れない。どれだけ「眠れる」と言っても眠れない。どれだけ、ポジティブに行動しようとしても、前日というか、その日の午前中、眠れなかったことの影響から、まのがれることができない。できないと言ったら、できないんだよ。午前中というのは、だいたい、午前〇時から、午前五時ぐらいまでの話だ。眠れないまま、入学試験をうけに行くということもあった。これが、どういうとだかわかるか? ヘビメタをあびちゃったら、影響をうけるんだよ。地獄の生活が始まった。きちがい兄貴が、きちがいヘビメタにこりだして、きちがいヘビメタを、きちがい的な意地で、鳴らし始めてから、地獄の生活が始まった。みんな、鳴っているときだけうるさくて、鳴り終わったら関係がないと思っているんだよな。そんなことじゃないんだよ。あの態度で、あの爆音で、ずっと、自分の嫌いな音を、がんがんがんがん、「ぶつけられたら」「なぐられたような」影響をうける。不可避的に受ける。この「不可避性」が、わからない。経験したことがない人にはわからない。
この、眠るべき時間に眠れないということが、いろいろな問題を引き起こす。そして、ただ単に、眠るべき時間に眠れないのではなく、ものすごく眠たいのに、眠れないということが、脳みそを部分的に破壊する。ものすごく眠たいのに、眠れないときのつらさといったら、ない。爆音のなかで、じっとしている、といったタイプの「つかれ」というのは、普通のつかれじゃない。運動して、つかれたとかそういう「つかれ」じゃない。そもそも、つかれが、「異常な性格の」つかれなのだ。これだって、きちがい家族がどうしても、言うことをきかずに、がんがん鳴らしているということが、なかった人には、わからないことだ。異常な性格の家族が鳴らしている……これの意味がわからない。不可避性なのである。そして、「家族の問題は家族で解決してください」という無言の圧力がかかるのである。ときに、無言ではなく、そういうふうに言われるわけだけど……。父親も兄とおなじように、きちがいなんだぞ。こんなの、八方塞がりだ。きちがいの頭は修正できないんだよ。きちがいが、きちがい的な意地でこだわって、こだわってこだわって、そうしている場合、殺さなければ、やめさせることができないんだよ。
あとは、そして、たとえば、眠れなくて、くるしい時間……くるしくてくるしくて頭がこわれそうな時間……「明日、午前七時二〇分には、絶対に起きなければ」といった考えがうかぶんだけど、その考えは、不安をもたらす。