あーー、ヘビメタ騒音ひどかったな。死にたいほどの憂鬱。毎日、くるしかった。ヘビメタ騒音が一日中鳴っているということが、どういうことなのか、経験してない人はわからない。あーー。どのみち、だれにもわからないか。きちがいの態度。兄貴のきちがい的な態度。現実世界に存在した、きちがい的な態度の兄貴。これ、わからないだろうな。すぐ横の部屋に住んでいるということが、どういうことなのかわからないと思う。西側のとなりのひとが、まだ引っ越してないので、当時の記憶がある人がいるんだよ。西側の家族のなかに、当時を知っている人がいる。で、その人がいなかったら、俺が妄想で言っているだけになってしまう。そういう可能性がある。実際、佐藤らは、俺の話がほんとうなのかどうかうたがったわけだ。そして、北側の家族のなかには、俺が、言っているだけかもしれないと考えていたやつがいた。とりあえず、Aさんだとする。Aさんの妻が、西側の人と話して、ぼくが言っている騒音話がほんとうのことだということを、Aさんにつたえたから、妄想でないということを、Aさんは、理解しているけど、西側の人がいなかったら、誤解をしたままだったと思う。
きちがい兄貴の態度が、きちがいの態度なんだよ。で、きちがいだから、絶対に認めないし、本人は、絶対に、そんなことをしているというつもりがない。どれだけでかい音で鳴らしていても、でかい音で鳴らしているつもりがないし、自分の音で弟がこまっているということを、絶対に認めない。これも、認めなかったらつもりがないわけで、おとうとを困らせているつもりがないままなのである。どれだけ、勉強のじゃまだと言われても、じゃまをしているとはまったく思わないまま、きちがいヘビメタを、きちがい的な音で鳴らす。で、これも、鳴らすとなったら、自分のこだわりの音で鳴らさなければ気がすまないのである。フォークギターぐらいの音で鳴らせと言っても、絶対に、フォークギターぐらいの音には、さげない。けど、さげてやらなかったというつもりもないのだ。どれだけなにを言われても、言われたときだけ、(本人が)爆発的に起こって、それでおしまいなのである。「やってないつもりのまま」やり続ける。「宿題ができなくてこまるから、しずかにしてくれ」と言われても、しずかにしてやらないし、しずかにしないまま鳴らしていても、しずかにしないまま鳴らしているつもりがまったくない状態なのである。 精神科医になった人が、留学しているときに、ひどい音で音楽を鳴らす人が、となりの部屋にいたんだって。で、その人はけっきょく、引っ越して問題を解決した。ぼくは、当時一一歳で、きちがい親父か親だったので、引っ越せなかった。引っ越して問題を解決した人は、六カ月間で、社会的に抹殺されるところだったと言っている。この人は、ただが六か月間だけど、きちがい的な音ががんがん鳴っている生活というのがどういう生活なのか、知っている。六か月間で社会的に抹殺される。六か月間で社会的に抹殺される音に悩まされながら、六年と六か月間、毎日、学校にかよったんだぞ。六か月で学校にかえよなくなって、自殺するしかない状態だった。それを、六年と六か月間もやったんだぞ。日曜日なんて、一日に一三時間、鳴らされてしまうのだから、平日よりもひどい。つかれがたまる。休日に、猛烈な疲れがたまる。そして、月曜日がやってくる。これがどういうことなのかわかるか?
ともかく、ゆるせない。そして、自分は、そういう経験をしなかったのに、「通勤ができないなんていうのはあまえだ」と言うやつがゆるせない。ゆるせない。ゆるせない。俺だって、あの六年と六か月間がなかったら、普通に通勤できる。普通に通勤できる体だった。そういう条件の差を無視して、えらそうなことを言うやつは、ゆるせない。「あまえだ」と言っているということは、ぼくを、侮辱していることになるんだけど、わかっているのか?
なんで、条件の差を無視する? 自分がたまたま、きちがい家族がいるところに生まれず、ぼくが経験したことを経験してないだけじゃないか。おまえだって、きちがい家族に、自分の嫌いな音を、ずっと鳴らされ続けたら、通勤できなくなる。それがわからないのは、おまえの想像力がかけているからだ。かけているんだよ。ほんとう、とっちゃん坊や。くそボンボン。