老化を理由に働かない人がいるけど、老化を無視すれば、その人が働かないということは、納得ができないことになるのである。「人間は働くべきだ」と考えているなら、そうなる。
しかし、自分は、老化すると、老化を理由にして働かないということを選択するのである。矛盾している。けど、矛盾しているということ自体に気がつかない。
「自分はもう何十年も働いたので、働かなくていい」ということを言う人がいる。その人が、「過去は関係がない」ということを主張するのであれば、その人は、矛盾したことを言っているということになる。
けど、これも、まったく気がつかないんだよなぁ。
ようするに、「定年退職するまで働いたなら、働かなくてもいい」という主張をもっていて、なおかつ「過去は関係がない」という主張をもっているなら、その人は、相互に矛盾した主張をもっていることになる。「定年まで働いた」ということは、過去の出来事なのである。
過去が関係ないなら、「定年まで働いた」という過去の出来事は関係がないということになる。その人が、「人間は働くべきだ」という主張をもっているなら、その人が老人になっても、働いていなければならない。ところが、自分は定年まで何十年間も働いたから、もう働かなくてもいいと考えるのであれば、矛盾している。
いいかげん、気がつけ。
こういう矛盾した考え方を複数かかえている人たちが、いる。その人たちが、若い男性には「人間は働くべきだ」と説教をするのである。これは、矛盾している。矛盾している。いいかげん、気がつけ。いいかげん、気がつけ。