サカマのことだって、ヘビメタが鳴ってなかったら、あんなことになってないんだぞ。ほんとうに、どれだけいろいろなことに影響をあたえたか……。なっとく、いかない。俺が、悪い人になっちゃうんだぞ……。きちがい兄貴が、きちがい親父の態度で、きちがいヘビメタをでかい音で鳴らすことにこだわって、こだわって、鳴らすから、いろいろなところ影響がでる。騒音で余裕がない状態になっている。騒音で、いろいろなことができなくなるから、「できない」ということで、トラブルがしょうじる。ほかの人から悪く言われる。
となりの空き地に家を建てるときの工事と、きちがい兄貴がずっと鳴らしていた騒音は、関係がないことに思えるけど、関係がある。ものすごく関係がある。きちがい兄貴がずっと、ヘビメタを鳴らしてなかったら、となりの空き地に家ができたとしても、あんなに腹がたつことはないのだ。
となりの家の工事ことだって……。あのとき、どうして、工事が終わったあと、しずかにしてくれなかったんだ。ようするに、工事が午後六時に終わったなら、そのあとは、普通に静かなところで勉強したかったんだよ。ところが、きちがいヘビメタが午後一一時一〇分まで鳴り続ける。どんだけ、くるしいか。たとえばの話だけど、となりの人にとってみれば、「そっちだって、うるさくしている」と思うだろ。「いえのひと」なんだから。あっちからみて、兄貴と俺は同じ家の人なのであるわけだから……。
こっちの精神が爆発するんだよ。きちがい親父のトラブルとおなじなんだよ!
かならず、よその人が誤解するようにできている。よその人は、「家族がそれだけ言うのであれば、そんなにでかい音でヘビメタを鳴らし続けるはずがない」と思うんだよ。「鳴らしているのであれば、その音に関しては、家族がゆるしている」と思うんだよ。