祭日の午後四時四六分。これ鳴っている、雰囲気だ。どれだけ、「しずかにしてくれ」「明日大事なテストがある」と言っても、一秒もしずかにしてくれなかった。俺が小学六年生以上の学生であった祭日……ヘビメタ騒音がずっと朝から、晩まで鳴っていた。とちゅう、どれだけ「しずかにしてくれ」と言っても……兄貴に言いに行っても……きちがい兄貴は一秒もしずかにしてくれなかった。そういう、一秒一秒のつみかさね……つみかさなり……が、どれだけ影響をあたえると思っているんだよ? どれだけ無視したって、影響をうけないようにしたって、破壊的な音で鳴っているのだから、影響をうける。これ、このあいだも書いたけど、鳴り終わってからもずっとくるしい。
いまも、くるしい。ほかの人に誤解されて、くるしい。からだがくるしい。人生をやりなおすとしても、きちがいヘビメタの影響をうけたからだで、やりなおすわけだから、すべてがくるしいし、おなじだ。これ、どれだけ、俺がヘビメタ騒音の影響をうけないようにしてきたかわかってない。なるべく影響をうけないようにしても、うけている。うけないようにするということがむりなんだよ。それを……あたかも、うける必要がないからうけなくてもいい……ヘビメタなんて言うのは、無視すればいいと……やられてないやつが気楽に言う。影響をけてないやつが気楽に言う。そんなのは、机上の空論でむりなんだよ。
こういう、ばかなやつにえらそうなことを言われるポジションに陥ってしまう。これが、どれだけ、屈辱か。こんなの、ほんとうに、きちがい兄貴がきちがい兄貴でなく、普通の兄貴で、普通の感覚を持っていたら、発生しなかったことなんだよ。これも、きちがい家族にたたられなかったやつが「発生しなかったことだと言ってもしたがないだろ」というようなことを言いやがる。こいつら、みんな、ほんとうに、わかってない。ただ単に、想像力がたりないやつなんだよ。ただ単に、ガキだからわかってないやつなんだよ。自分勝手な傾向がきちがい兄貴に似ている。ほかの人のことを考える能力がないところが、きちがい兄貴にている。「自分だったら」ということがまるでわかってないやつ。「自分だったら平気だった」と思ってしまう「うぬぼれ」が強い人。ただ単に、おろかだから、わかってないだけ。
長さがわかってないんだよ。ともかく、きちがい兄貴がきちがい的な意地で、俺ことは、まったく気にしないで、自分が思ったとおりの音できちがいヘビメタを、一日中、鳴らしまくると、俺が、ほかの人から「なめられる」ことになる。俺がほかの人から「ばかにされる」ことになる。すべてが、屈辱。きちがい兄貴のことといい、きちがい親父のことといい、そろいすぎている。ほかの人にはまったくないハンディなんだぞ。しかも、ハンディがあるから、そのぶん優遇されるのかというと、そういうところもまったくない。凡人佐藤の態度は、そういう……システムのうえに成り立っている。きちがいヘビメタの影響を、どれだけうけるか?……凡人はわからない。だから、凡人の基準でものを言う。凡人には、きちがい家族のハンディがない。どれだけたたられるかまったくわかってない。