そりゃ、俺だって、希望をもった人が「思ったことが現実化する」と言えば、「そうですね」と言いたい。そりゃ、俺だって、希望をもった人が「言ったことが現実化する」と言えば、「そうですね」と言いたい。けど、きちがいヘビメタにさらされたときのからだの状態が拒否をする。からだの状態と気持ちは、おなじだ。あの不安に満ちた切羽詰まった気持ちで、「すぐに鳴りやむ」「一秒後には鳴りやむ」と思っても、ずっと鳴ってた。それどころか、きちがい兄貴の部屋に行って「やめろ!!やめろ!!」「しずかにしろ!!!」「しずかにしろ!!!」「すぐにしずかにしろ」「すぐにやめろ」と絶叫したって、鳴ってた。ずっと鳴ってた。じゃあ、言ったことが現実化するというのは、うそだということになる。言ったことと、言わないことをわければ、言ったことは、すべて、言ったことになるので、言ったことは、すべて現実化するということと、言ったことは現実化するということは、等価になるんだよ。「すべて」なんて言ってないと、言霊主義者は言うかもしれないけど、言霊主義者は、「言ったことはすべて現実化する」という意味で「言ったことは現実化する」と言っている。どうしてなら、たとえば、言ったことのうち、いくつかは現実化するけど、いつかは現実化しないと言うのであれば、「言ったことが現実化しない場合もある」ということを認めていることになる。しかし、「言ったことが現実化しない」ということを認める言霊主義者はいない。「言ったことのうち、いくつかは現実化するが、いくつかは現実化しない」とか「言った場合、現実化する場合もあるけど、現実化しない場合もある」と言うのであれば、言霊が成り立たないということを言っているのであり、言霊主義者が言っていることとは、ことなることを言っているということになる。
それから、「俺だって、つらいことを経験した」という言霊主義者がいるけど、言霊的な解決をこころみれば、かならず、問題は解決するのだから、つらいことを経験したというのは、うそだということになる。もし、つらいことを経験しとしても、それは、〇・一秒で解決してしまう問題なので、たいしてつらいことではないということになる。ようするに、言ったことがすべて、現実化するのだから、「〇・一秒後にこうなる」と言えば、〇・一秒後には、こうなっている(言ったとおりになっている)ので、問題は、解決する。これは、「自分は魔法の杖をもっている」とか「自分は魔法を使える」と言うことに、ひとしい。どうしてなら、思い通りにならないことを経験したら、即座に、「まるまるということはない」と言って、思い通りにすればいいからだ。たとえば、「うるさいな」と思ったら「この騒音は、〇・一秒後に鳴りやむ」と言えば、絶対に、どんなことがあっても、鳴りやむのである。鳴りやまないのであれば、言霊は成り立たないということになる。成り立たない現実を認めるべきだ。言霊主義者は、すくなくても、カネのために働いてない。どうしてなら、「〇・一秒後に、自分の銀行口座に一億円振り込まれる」と言えば、一億円振り込まれるからだ。 振り込まれないのであれば、言霊は嘘だということになる。言霊主義者が言っていることがほんとうなら、あらゆる困難を〇・一秒で解決することができる。そういうことを、ほんとうは、言っている。サラリーマンをやっている言霊主義者なんて滑稽だ。言えば、その通りになるのだから、すべてのことを、支配できる。その人が言ったことが、すべて、言ったとたんに成り立つということになる。だから、別にしがないサラリーマンなんてやっている必要がないのだ。全部、手に入るし、全部、思い通りにすることができる。ほんとうは、本人だって、そうできないことを知っている。だから、ある意味、その人のなかでも、「言ったことが、すべて、現実化する」という意味での、言霊は成り立ってないのだ。そして、無意識的には、成り立ってないということを知っている。言ったって、成り立たないことは、言わないようにしているのだから……。言ったってすぐにはそうならないことは、言わないようにしている。「言ったことが、すべて、現実化する」という意味での、言霊が成り立っているら、言えばいい。そうすれば、すぐに、それが現実化する。
ほんとうは、本人のなかでも「破綻している」ことを、人におしつけるな。ほんとうは、本人のなかでも「破綻している」ことを、真実のように語るな。人に語るな。