悪夢で目が覚めた。鳴っている状態を再体験した。あの、あせりはない。ほんとうに、みんな、きちがい家族がいないので、きちがい家族が、「うちで」どういう行動をするのかわかってない。
もっと詳しく言えば、どういう認識でどういう行動をするのかわかってない。きちがい家族が、意地になってやっているとき、意地になっているという自覚がない。つまり、認識がない。で、普通の人は、「言えばわかる」と思っているのだけど、どれだけ言っても、わからない。目を三角にして意地をはってやっていること……特に、相手が「やめてくれ」と言ったことをやっているときは、やっているつつもりがないのだ。認知、認識がない。
だから、きちがい家族は「やったつもりがないまま」すごしている。けど、きちがい親父にしろ、きちがい兄貴にしろ、自動的にスイッチが入ってやってしまう。本人にとって都合が悪いことは、いま説明したような認知・認識システムで無視してしまう。無視したら、もう、「ない」んだよ。どれだけやったって「やってない」のとおなじなんだよ。
で、そういう都合のよさ……が、「認めたくないことは認めない」という部分でも発揮されてしまう。そりゃ、都合が悪いのだから、血相をかえて、意地になって認めない。けど、それも、「認めなかった」という認知・認識がない状態なんだよ。
二四時間中二四時間、きちがい兄貴やきちがい親父の頭は、そういう構造で、動いている。
なにもトラブルが発生してないときは、それでいいけど、トラブルが発生したら、こっちがこまるんだよ。
トラブルが発生しない場合についてひとつ例をあげてみよう。たとえば、きちがい兄貴が将棋に夢中になって将棋の盤面を見ながら、いろいろと考えている状態だ。こういう状態なら、夢中になったって、別にいい。静かだからな。
実際に、きちがい兄貴は、フォークギターに夢中になって、つねにフォークギターの練習していた期間がある。三年間だ。フォークギターに夢中になって、家に帰っていたらずっと、練習していた状態……。これも、別にいい。フォークギターぐらいの音なら、小さいので、どれだけ長い時間鳴らしていても、問題はない。
問題は、きちがい兄貴が、エレキギターに夢中になって、つねに、でかい音でエレキギターの練習をし始めたときからだ。これ、ほんとうに、絶対に鳴らせないような音で鳴らしている。きちがい兄貴が得れギターの練習をしているときは、爆音でヘビメタを鳴らして、その音にあわせて、練習をするので、ものすごい音で、ステレオの音とエレキギターの音が攻めてくるということになる。
きちがい兄貴はきちがいなのでやるとなったら、ほんとうに、一日中やっている。こっちは、休みなく、ステレオ・スピーカーの音とエレキギター・アンプ付きスピーカーの音にやられる。すごい、さわぎなんだよ。
「ヘビメタ? なにそれ?」と思うような「教師」が経験したことがないようなすごい音なんだよ。これ、ほんとうにまったくわかってない。あんな音のなかで普通の状態でいられるわけがないだろ。けど、これも、経験がない人たちにとっては、どうでもいいことなんだよ。意志教等にしてみれば、普通の状態でいられるはずなんだよ。そりゃ、強い意志を持って影響をうけないと決心すれば影響をうけずにすむわけだから。
けど、毎日毎日、続くと、意志に関係なく、からだにこたえることになる。その時間……ヘビメタ騒音が鳴っている時間が、もっともっと、くるしくなる。「気にしない気にしない」と思っていても、横でがんがん鳴っていれば、気になる。あの状態はない。強い意志を持って無視するということは、切羽詰まった状態になるということなのである。そりゃ、やられているわけだから……。四六時中、がんがんがんがん、攻撃をうけている。この状態がわからないやつが、意志の力とか言霊的解決法を、口にする。こいつらは、俺十な状態を経験したわけではない。