毒リンゴの続きだけど、たとえば、その世界に食品の安全性を管理する省庁があるとする。とりあえず、食糧庁だとする。食糧庁は政府の機関だ。政府が、毒リンゴを普通のリンゴだと偽って配っている場合は、もちろん、食糧庁はあてにならない。
なので、食糧庁のウエブサイトに書いてあることは信用できないと考えるべきだ。「自分で調べろと言われたから、自分で調べることにした」人がいたとする。
その人は、食糧庁のウエブサイトに書いてあることを読んで、自分で調べたつもりになってしまう。それはよくないことだ。それは、やましいことをしている企業のウエブサイトに行って、その企業の説明を読んだということにひとしい。
その企業が、顧客や潜在的な顧客に信じてほしいものを説明するだけなので、言ってみれば、その会社のシーエムを見ているようなものだ。食糧庁に書いてあることを読むということは、ある商品を売りたい企業のシーエムを見ていることにひとしい。なので、意味がない。
毒リンゴについて、国際機関、国の機関、国際的な大企業、その国の大企業、国際的なメディア、その国のメディア、検索エンジンの会社、その国の医者が協力していたらどうする? そういう可能性も考えて、調べなければ、調べたことにならない。
はっきり言えば、もっとも一般的な検索サイトが誘導したところに行って記事を読んでも、それでは、自分で調べたことにならない。誘導されたところに行って記事を読むというのは、企業のコマーシャルを見るのとおなじだ。
検索サイトをつくっている企業がぐるだったらどうする?
何度も言うけど、そんなのは、お客さんに自社の商品を買ってほしいと思っている企業がつくったコマーシャルを見ているのとおなじだ。
というわけで、現実世界でも、〇〇〇〇について調べなおしたほうがいい。今度は、誘導されない方向で調べるんだ!!