96%の富を所有する1%の人が、残りの99%の人を支配しているような世の中なのだ。96%というのは、地球の富の96%ということだ。ところで、地球の富の4%にも、おなじことが成り立っている。4%のほうにも、4%のうちの96%を所有する1%の人と、4%のうちの4%を所有する96%の人にわかれてしまう。まあ、4%のうちの96%を所有する人は、実際には、10%ぐらい、いるんじゃないかなと思う。けど、富のかたよりというのは、否定できないと思う。なんか、二重に成り立っているんだよね。箱の中の箱、みたいなもの。じゃ、96%対4%じゃなくていいよ。90%と10%にしよう。全体の箱がある。これが100だとする。その箱の中にはしきりがついていて、そのしきりは、90%の大きさと10%の大きさにわかれている。そのうち、10%のしきりのなかに、90%と10%のしきりがついているのだ。富の不均衡が二重に成り立っているような感じなんだよな。
まあ、しきりじゃなくて、箱だとすると、全体の箱のなかに、90%の大きさの箱と、10%の大きさの箱が入っていて、その10%の箱のなかに、また、90%の大きさの箱と10%の大きさの箱が入っている。この10%の箱のなかにある10%箱を「みんな」で取り合いをしている状態だ。実際には箱をとりあいしているのではなくて、10%の箱のなかにある「富」を「ほとんどの人」で取り合いをしている状態だ。比喩としてはそうだ。