これはまあ、異次元世界の話なんだけど、
m-RNAがなにをしているのか、ちょっとだけ話すよ。2
m-RNAは全身に運ばれるんだけど、ミクロ的な視点で見た場合どういうことが起こるか、説明しよう。
基本的には、ACE2受容体にとりついたm-RNAは、細胞内部に入り、まず、ミトコンドリアを攻撃する。ミトコンドリアは、細胞内の栄養貯蔵庫みたいなものだ。m-RNAは、その栄養を使って、とげとげたんぱく質をつくる。ミトコンドリアは酸素供給にもかかわる大事な部分なのでアール。なので、ミトコンドリアが破壊されることは、細胞にとって、ものすごく、まずいことだ。m-RNAは、とげとげたんぱく質をがんがんつくる。そうすると、細胞内がとげとげたんぱく質でいっぱいになって、細胞膜が壊れる。そうしたら、m-RNAは、となりの細胞にとりついて、おなじことをやる。この連鎖。となりの細胞にもACE2受容体があるから、同じようにとりついて、ミトコンドリアの栄養を使ってとげとげタンパクしっつを生産(産生)する。
いままで説明したのは、細胞膜が破裂するタイプだけど、じつは、破裂しないタイプもある。この場合は、細胞膜から、トゲが突き出た状態になる。トゲが突き出た状態だとまずいのだ。どうしてかというと……。たとえば、毛細血管の内側は、ほんとうはつるつるなのだ。しかし、毛細血管を構成する細胞からとげとげが出ていると、毛細血管の内側が、ざらざらになる、免疫システムから見ると、毛細血管の内側が炎症を起こしているように見えるのだ。免疫システムは、これはたいへんだと、血小板で処理しようとする。そうすると、血栓ができる。まあ、擬人的に言ったけど、ようするに、トゲに血小板があたって、血栓ができる。毛細血管がつまれば、毛細血管がつながっている(もうちょっと太い)血管でも血栓ができる。こういうことが連鎖的に起こると、いろいろな病気になってしまう。あるいは、いろいろな症状をていするようになってまう。
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まあ、それにしても、うけが悪いなぁ。うけが、悪すぎる。
みんな、まったく関心がないんだね。カルトがへんなことを言っているとしか思ってないんだね。それとも、「いまさら、そんな、あたりまえのことを言ってどうする」と思っているのか。それなら、いいんだけどな。
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たとえばだな。心筋炎がどうして起こるかというと、心臓にとげとげがはえてしまうのだ。もうちょっと詳しく言うと、心臓を構成する細胞にとげとげがはえてしまう。そうすると、免疫システムが、大きな異物が体の中に入っていると判断してしまうのだ。だから、自分の心臓を自分の免疫システムが攻撃するということが起こってしまう。