キミ、ヘビメタ騒音にやられた朝、街がどういうふうに見えるかわかるか?
キミ、ヘビメタ騒音にやられた朝、木がどういうふうに見えるかわかるか?
キミ、ヘビメタ騒音にやられた朝、道路がどういうふうに見えるかわかるか?
もう、全部ボロボロ。全部、色がないような状態だ。異次元空間に迷い込んだような感じだよ。そして、憂鬱だ。おぼろげに死にたいと思う。あとは、ひきつっている。ひきつっている。学校に遅刻しそうになって、ひきつって、走っている。どれだけ、力を出そうとしても、チカラが出ない状態だ。ほんとうに、騒音で頭をやられた。これ、「意志」とか関係がないから。あんなのやられて、いいわけがない。あんなのが毎日続いていいわけがない。あれを毎日経験してないやつらに、わかったことを言われたくない。けど、言うんだよ。言うの。言う。
彼らとぼくのあいだには、ヘビメタ騒音の効果に関する認知の差異がある。ぜんぜんちがうんだよ。ぼくが実際に経験したことと、彼らがぼくの話を聞いて、想像したものが、ぜんぜんちがうの。あんなに長い時間、毎日、やられていいわけがない。