ぼくはゲームのことはよく知らないのだけど、ほんとうに、「ギルドマスター」におカネをあげることはできないのかね?
聞けば、ギルドマスターというのは、たいへんな仕事なのに、「リアルマネー」をもらえないみたいなのだ。「ゲームが大好きな無職」や「ゲームばかりしているニート」は、世間の人から見ると、だめな存在だ。
どうして、だめな存在かというと、おカネを稼いでないからだ。おカネを稼げるようになれば、世間の人たちから、尊敬のまなざしで見られるようになるのだろう。プロゲーマーは、けっこう、尊敬されている。
プロゲーマーの場合は、格闘ゲームや競技ゲームで、おカネを儲けている場合が多い。これは、リアルのテニスやリアルのゴルフのように、スポンサーがついているのだろう。まあ、なんかのショーをやる場合もあるだろう。
あとは、ゲーム中継で儲けるということが考えられる。ようするに、動画を動画サイトにあげて、広告費で儲けるというタイプだ。
あとは、RMT(リアルマネートレード)という手法がある。RMT(リアルマネートレード)というのは、アイテムや育てたキャラをリアルマネーで売り買いすることなのだけど、たいていの場合、規約違反だ。規約違反である以上、「悪い行為だ」というイメージがつきまとう。「悪い行為」でカネを儲けるのは、イメージが悪い。
違法なのか合法なのかについては、意見がわかれる。しかし、詐欺などの温床になる場合もあるので、注意が必要だ。
↓wikipedia RMT(リアルマネートレード)
ギルドマスターができるニートさんを、すくってあげたい。
ギルドマスターというのは、けっこう、めんどうくさい仕事をしているようなものだと思う。リアル世界で「職業ギルドマスター」と言えるような状態になればいいなとは思う。
ギルドマスターができるということは、わりとコミュ力があるということだよな。格闘ゲーム系のプロゲーマーのように、金が流れ込むしくみをつくれないのだろうか?
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日本だと、ブランクがものすごい意味を持つのだ。これは、無職歴のブランクということだ。これは、「のろい」のようなものだから、注意したほうがいい。ただ、これも、産業の構造が変わっていくことで、どうにかならないのかね?
日本では、新卒カードに意味があるのだ。
だから、大学なり高校に通って、新卒カードを使わないというのは、相当なハンディになる。しかも、使わなかったときだけではなくて、それ以降の就職活動に影響を与える。ブランクが長くなければなるほど、労働者としての戦闘力がさがっていく。これは、そういうふうに見なされるだけで、ほんとうは、どうだかわからない。けど、少なくても「就職力?」は、さがる。
ここらへんも、産業構造がかわればかわるかもしれない。
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ゲーミフィケーションという考え方がある。これは、現実をゲームだと思って楽しむという方法だ。「現実の仕事をゲームのように考えて、攻略していけばいいんじゃね」というような考え方だ。これは、「現実世界で、職業:ギルドマスター」とは、正反対の方法だ。しかし、これが、なかなかむずかしいのである。はっきり言えば、「ひとをえらぶ」。
ぼくは、いろいろとありすぎて、ゲーミフィケーションでは楽にならないのである。ゲーミフィケーションで楽になる人は、現実世界でわりと普通に暮らしてきた人たちだ。ひどい状態で暮らしてきた人には無理なのである。現実世界が最悪の無理ゲーだと、ゲーミフィケーションという考え方では、楽にならない。
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行為が同じでも、金を稼げるのか金を使うだけなのかで、評価がわかれる。現実社会では、「金を稼ぐのが正義」だ。金を稼げる人は尊敬され、金を稼げない人は見下される。これは、ほんとうは、よくないことだ。人間の価値は、金を稼げるか稼げないかで決まるものではないのだから。
人間の価値は、たとえば、足がはやいか足がはやくないかでは、決まらない。それとおなじように、人間の価値は、たとえば、おカネを稼げるか、おカネを稼げないかでは決まらない。
しかし、現実世界では、おカネというものが力(ちから)を持っているので、あたかも、おカネを稼げるか、おカネを稼げないかで、人間の価値が決まってしまうように見える部分がある。おカネを稼げる能力があるか、おカネをかせげる能力がないかで、ひとの価値は、決まりませーーーん。