セミリタイアが一般的なスタイルになるか? ならない。すぐにはならない。「ちょっと働けば食っていける」というのが理想だ。基本的には、ロボットの発達をまたなければならない。ロボットが発達すれば、「ちょっと働けば食っていける」状態にはなる。けど、問題なのは、世界的な富の分配だ。タクスヘブンに隠れている世界的な大企業に課税できるようにしなければならないのである。で、それをどうやってわけるかというのが問題になる。
しばらくあいだは、セミリタイアはアンチテーゼのような存在で、けっして、メインストリームにはならない。普通に働いている人がいるから成り立っている社会だからだ。みんながセミリタイアできるわけがない。 いまは、おこぼれをもらっているような状態だから、早めに資産を形成できた人が、セミリタイアする自由を得たというだけの話だ。
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モノの流れに関しては、市場経済か市場経済社会という言葉を使うべきで資本主義という言葉を使うべきじゃない。金持ちが圧倒的に有利な社会だから、資本家と労働者という対立構造に注目して、いろいろなことを説明したくなるけど、市場経済という言葉を使ったほうがいい。市場経済において、金持ちが有利な立場に立てるから、あたかも、資本主義という言葉を使って、ほとんどすべてのことを説明できそうな気分になるのだけど、ほんとうは市場経済という言葉を使って、カネとモノの流れを説明するべきで、特に「資本家」を登場させる必要はない。