俺がどんな気持ちで生きてきたと思っているんだ???
きちがい兄貴!!!
こんなのない。
いま、午後7時6分。鳴っている時間だ。そして、午後4時から7時6分まで3時間6分持続して鳴っている。これがどれだけ長い時間か。どれだけ、言ってもやめてくれなかった。何十回怒鳴り込んでもやめてくれなかった。1分もやめてくれなかった。これが、きちがい兄貴がこの世で、「実際に」したことだ。これに相違ないのである。それを……まるで、なにもしてないような顔をしやがって。まるでなにもしてないつもりでずっと鳴らし続けた。「言われたら」「言われたときだけ」きちがいおやじとおなじように、はねのけるように怒る。怒ったあとは、なにも言われてないつもりで鳴らし続ける。そういうきちがい「わざ」ができた。そういうことが、普通にできたのか兄貴だ。
これ、ほんとうに、やられている人と、やられていない人とでは、感想がまったくちがうのである。俺だって、きちがい兄貴が、15歳のときから、きちがいヘビメタに興味をもって、絶対の意地で思いっきり鳴らさなければ、「騒音問題」なんて他人事だった。何度も言うけど、うちの真ん前にでかい幼稚園があって、うさるかった。そして、きちがい兄貴は、フォークギターを練習していた。そういう音で、俺がガタガタ言っているわけじゃないのに……。ほかのやつらは、そういう音で、俺がガタガタ言っているのとおなじだと思っていやがる。こんなのが、ゆるせるか。きちがい兄貴のヘビメタは、10分でも、生命の危機を感じる音だ。あんなの、続いたら、ぼろくそになるに決まっているだろ。しかし、佐藤みたいなやつが、とぼけたことを言う。これが現実だ。他人事だと、まったく想像力がわかない。まちがった前提で、まちがったことを言いやがる。しかも、こっちが、「それはちがう」ということを言っても、信じないのである。こんなのはない。どうしてこうなってしまうかというと、普通の人が経験した「騒音」と俺が経験した「騒音」がちがうからだ。また普通の人が経験した「ひどい騒音」と俺が経験した「ひどい騒音」がちがうからだ。さらにまた、普通の人が経験した「長期間の騒音」と俺が経験した「長期間の騒音」がちがうからだ。どれだけひどいかみんなわかってない。
これ、けっきょく、遅刻のことで説明したけど、普通のやつらがみんな敵になる。的なんだよ。どれだけ俺が苦労してやっとのことさ、学校に10日に9日は、時間通りに行っているかわかってない。そりゃ、遅刻していない9日だって、遅刻ギリギリで、動かない体を無理やり動かして、行っている。どんだけ、くるしいか。