起きた。起きたあと、お湯を飲んで、しばらく瞑想をしていた。といっても、いろいろと考えていた。まあ、瞑想じゃないか。瞑想じゃない。いろいろないやなシーンがうかんできた。ほんとうに、ちょっとしたことなんだけど「人間っていやだなぁ」と思わせることばかりうかんできた。複数個ある。全部、微妙なんだけど、俺がいやな思いをした。小さなことなんだけど、積み重なると、メンタルに影響をあたえる。
わるい人間というのがいるんだよな。
わるい人間がいる。
全部、めんどくさい。とくに、ヘビメタ騒音がはじまってから、いろいろなことを切羽詰まった状態でやっていたから、くるしい。くるしいと、「ほかのこと」がめんどうなことになる。「やりたくない」ことになる。
ヘビメタ騒音がはじまってから、普通の人が悪い人間の側に立つということになるから、やっかいだ。きちがい的な「家族」にやられた人じゃないとわからないと思う。きちがい的な家族が、つねに騒音を鳴らす状態でくらした人じゃないとわからないと思う。こういう状態だと、ヘビメタ騒音について言ったにしろ、言わなかったにしろ、「普通の人」が敵になる。わるい人間の側に立つようになる。長期騒音で……生活自体が「おかされる」。これが、わかってない。みんな、わかってない。どうしたって、おちていくしかないのだ。どれだけ、あがいても。
だいたい、ほかの人は『きちがい兄貴のこだわり方』がわからない。説明したってわからないんだよ。きちがい兄貴の態度は、おやじの態度とおなじように、普通に考えれば矛盾があるのだけど、普通の人には、これもわからない。この矛盾を説明すると、認知的不調和がしょうじるから、人によっては?不愉快な気持になる。
ちなみに、おやじもあにきも、自身の矛盾にはまったく気がついてない。これ、あれだけ、めちゃくちゃなことをやって、矛盾に気がつかないんだよ。ほんとうに、発狂してやって、「発狂してやったこと」を発狂して認めないということになる。
これが、ときどきそうなるということではなくて、基本的には、いつもそういう状態でいる。ノーマルな状態がそういう状態だ。システムのなかに「やったってやってない」が含まれている状態なんだよ。そして、本人だけは、そのことに「無頓着」なんだよ。マインドセットという言葉がある。これは、日本語で言えば「こころのかまえ」というような意味だ。これは、複合体だ。ひとつじゃない。システムとして成り立っている。けど、その、マインドセットよりも、さらに根源的なマインドセット?と言うべきものがあると思う。ようするに、メタ・マインドセットみたいなものがある。きちがい兄貴ときちがいおやじは、メタ・マインドセットの部分で、矛盾を感じないようになっている。だから、本人にどれだけ言っても無駄なのである。どれだけ、何回、ものすごい勢いでぶつかってもだなのである。一切合切つたわらない。そうなると、「そんなのは、お兄さんに言えばいい」「そんなのは、お父さんに言えばいい」と思っている「あかの他人」とはぶつかることになる。ここでも、ぶつかることになる。家で、きちがいが、絶対の意地で自分勝手なことをするから、そのきちがいとぶつかっているのに、さらに、「あかの他人」とぶつからなければならなくなる。そういうふうに考える人「言えばいいのに、言わないからダメなんだ」と考える人に、きちがいおやじやきちがい兄貴の状態を説明しても、納得しない。これは、納得しないんだよ。そりゃあっちにしてみれば、そういう説明自体が、不愉快なことだから……怒ったりする。まあ、不愉快になるとか、不愉快になって怒るというような反応がある。これに関しては、もうすでに、だいぶまえに、説明したので省略する。
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