日本は女性に対する差別より、無職に対する差別をどうにかしたほうがいいぞ。
性的マイノリティーに対する差別より、無職に対する差別をどうにかしたほうがいいぞ。
ほんとうに差別されているのは、無職だ。
男性が働かなければならないというのは、男性差別だ。
無職、引きこもりに対する差別のほうが、ほかの差別よりも強烈だということに気がつかないのか。 これは、実質的なものなんだぞ。まあ、昭和的な会社の風土はかえたほうがいいとは思うけど。それが、女性差別撤廃につながるんじゃないの? 酒が飲めないやつに対する差別。野球がきらいやつに対する差別。野球だけではなくスポーツの話題がきらいなやつに対する差別。こういう差別のほうが、女性差別よりも、問題がある。どうしてかというと、女性差別はしてはいけないということについて、神経質なほど気にしているけど、無職、引きこもりを差別してはいけないということは、まったく気にしてないからだ。気にすることができないほど、差別が一般化している。差別だと思わずに差別することができる。
これは、無職、引きこもりなんて、差別してあたりまえだという価値観があるからだ。だから、そういう価値観があるという意味で、もう市民権を得ている反女性差別よりも、深刻な問題を含んでいると言える。
「女性差別反対」「性的マイノリティー差別反対」というのは、すっかり市民権を得ているけど、「無職差別反対」「ひきこもり差別反対」というのは、まったく市民権を得てない。ひきこもりは、あいかわらず、「引き出さなければならない対象」であり、無職はあいかわらず、「矯正して、強制的に働かさせなければならない対象」なのである。
「無職差別反対」「ひきこもり差別反対」ということが「こわだかに」叫ばれたことがあるか? ちょっとでも、無職差別的なことを口にしたら、糾弾されるということがあるか? 謝罪しなければならなくなるということがあるか? そういうことを考えれば、どちらのほうが、差別されているかわかる。