なんかストレスフルな経験をしている場合、似たようなストレスフルな場面を思い出してしまうんだな。さらに、じつは、似てないストレスフルな経験でも同じなんだよな……俺の場合。似てないにもかかわらず、ストレスを感じると、いろいろな不愉快な思い出が浮かんでくる。しかも、ほんとうに、当時はそれほど気にしてなかったことも、新たに腹が立つという具合だ。連想だと思うけど、連想の距離が長い。ひょっとしたら、ストレスを感じた状態というのが、同じであれば、ぜんぶの場面を思い出す可能性があるのかもしれない。ようするに、ストレスを感じたということ自体が、共通項になってしまっているのかもしれない。それが共通項だと、ぜんぶの不愉快な経験を思い出すことができるわけだ。けど、ぜんぶがもちろん、浮かんでくるわけじゃない。そりゃ、ぜんぶじゃない。一つのことを思い出しているときは、その一つのことを思い出しているわけで、ふたつのことを思い出しているわけじゃない。一つのことを思いだしているときに、関連した「不愉快な記憶」がよみがえることがある……。それは、いままで述べてきたとおりだ。連想1と連想2の距離が長くても、思い出すんだよな。ようするに、あんまり関連がなさそうなことを思いだしてしまう。けど、それは、やはり、不愉快な記憶なのであーる。
そのときの腹立たしい気持ちや、もやもやした気持ちがそのままよみがえってしまう。記憶がよみがえると、感情もよみがえってしまう。