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あーー、ともかく、きちがいヘビメタで、人生がない。すべてにおいてマイナス。しかも、他人がほんとうに理解しない。理解できない。俺がひたすら、誤解を受けて、ぬれぎぬを着せられることになる。ヘビメタ騒音は、勉強ができなくなる薬。体力がなくなる薬。眠れなくなる薬。憂鬱になる薬。気力がなくなる薬。こんなもの、毎日、ガンガン投与されて、いいわけがないだろ。学生時代ずっと、毎日毎日、勉強ができなくなる薬、を飲まされ続けていいわけがないだろ。それが、6年間続いたら、6年間、勉強ができなくなる薬を飲み続けたということなんだよ。
そうなると、たいした学歴ではなくなるので、佐藤や由紀夫が、偏見の眼で見ることになる。ヘビメタ騒音を抜かして、考えるなと言いたくなる。けど、「そうであるいじょうはそうだ」という彼らの認知は、かえられない。こんな屈辱は、きちがい兄貴が、一日目にちゃんと静かにして、そのあとずっと、ちゃんと静かにしてくれればなかった。おやじと同じような頭で、オヤジと同じような意地で、きちがい的にでかい音で鳴らすことにこだわって、きちがい的にでかい音で鳴らした。自分が鳴らしたい時間というのが、自分が鳴らすことができる時間すべて、なので、すべての時間、鳴っていた。可能な時間はどんな細かい時間も鳴らしていた。まあ、ずっと鳴らしているから、長い時間になるんだけどな。おやじとおなじで「ゆうずう」がきかない。相手があせっているようだから、しずかにしてやろう」というような気持がない。相手が「重要なテストだからやめてくれ」と言ってきても、きちがい回路で無視してずっと鳴らしてしまう。しかも、鳴らしたつもりが……普通の意味で……ない。ハンダゴテ事件のときに、おやじが、うちにあるハンダゴテにこだわったつもりがないのとおなじだ。ハンダゴテ事件のときに、おやじがうちにあるハンダゴテを、相手がなにを言おうが押し付けたのだけど、押し付けたつもりがまったくないのとおなじだ。おやじと兄貴はこういう態度がまったくおなじなの。押し付けたとたんに、忘れているよ。きちがい兄貴もきちがいおやじも。そういうことがまた、佐藤や由紀夫には理解できないことなんだよ「そんなへんなことはない」と思ってしまう。
ともかく、兄貴は、つねに、騒音を押し付けているのに、押し付けた気持ちがまったくない。「やめてくれ」と言われたら、発狂して、怒り狂って怒り狂って、黙りこくって、絶対の意地で鳴らす。絶対の意地で鳴らすように、スイッチが入ってしまう。だから、「やめてくれ」と言われたら、静かにするわけがないのである。なら、「やめてくれ」と言わないと、ずっと鳴らしているということになる。だから、「やめてくれ」と言っても言わなくても、きちがい兄貴が「こっちの存在自体を無視して」きちがい兄貴が鳴らしたい音のでかさで鳴らすということになってしまう。何度も言うけど、特に、そうしているつもりがないのである。これ、も、う、ほんとうに、催眠術にかかったような状態なんだよな。「やめてくれ」と……自分がちょっとでもやめなければならないようなことを言われたら……体に力が入った状態で、体を真っ赤にして、無言でやり続ける。「やっているから」。そのとき、鳴らしているから……。これ、ぜんぶの期間を通して「ならしたつもりがない」のとおなじ態度なんだよな。これも、ほかの人に言ったってわかるわけがない。