強烈にからだがだるくなって、横になっていた。二、三日、横になれば、治ってくれればいいけど。これは、気違いヘビメタ騒音病だ。体の状態が同じだから、わかる。頭もくるしい。強烈にくるしい。「もう、だめかな。まるまるまるまる」と考えてしまう。気違いヘビメタ騒音にやられていたときの「からだ」のまんまだ。どうしても、生きるのがつらい。くるしい。気違いヘビメタ騒音でくるしくなった。それまでも、気違い親父にやられてくるしいことはあったけど、そんなことを吹き飛ばしてしまうような、気違い騒音がはじまった。一一歳のときに始まった。
あれから、ずっと、俺は、くるしいんだよ。
で、他の人は、ヘビメタ騒音一日ぶんも、わからない。わからないんだよな。
一〇〇〇日、つもったときの、状態なんてわかるはずがない。
それで、かってに、自分の騒音体験から類推して、『俺のヘビメタ騒音』について考えてしまう。その人のなかにある『俺のヘビメタ騒音』は実際のヘビメタ騒音とはまったくちがったものだ。だから、ヘビメタ騒音の効果を無視してしまう。
そうすると、俺が勝手にサボっているだけに見えてしまうのだ。どれだけ説明しても『過去なんて関係がない』というような、アホな言葉が返ってくる。
しかも、アホな言葉を返しているつもりがないと思う。非・合理的なのは、いつまでも、ヘビメタ騒音こだわるエイリさんの方なのだ。そういう人にとっては……。こういう、世界の亀裂はどうにもならない。
善意がある人ですらそれなのだから、もちろん、『世界』はぼくにとって、たいへん生きづらいものになる。
しかし、そういう生きづらさを作ったやつらが、俺にこう言うんだよ。『元気だ元気だと言えば元気になる』とね。もう、やめてくれ。