「根性のない自己中心的な方は応募を考え直して」 水族館のバイト求人はブラックなのか について
http://yukan-news.ameba.jp/20150616-131/まず、こういうことが言えるのは、「人あまり」だからだ。直接は関係がないが、工場が日本から出て行って、第二次産業が衰退し、その煽り受けて、第三次産業もあまりうまく行ってない状態になっているから、こういうことが言える。採用するほうが、こういう高い条件を出すことができる。要するに、まず、「人あまり」。逆の言葉で言えば、職が少ないという背景がある。
で、まあ、問題なのは、「バイト」にここまでもとめるのがあたりまえになっていることだ。バイトだよ。バイト。企業は、バイトの将来なんて考えてない。バイトだけではなく、派遣社員の将来も考えてない。一方的に忠誠を誓えというのは、無理がある。けど、面接では、そういう企業の気持ちを汲み取って、調子がいい受け答えをする人がいるのだろう。で、そういう人を採用したとしても、バイトなのだから、切ればいいのである。けど、そういう人ばかりが、採用されるというのは、問題だ。あるいは、そうじゃない人が採用されても、だんだんと「これは、割に合わない」と思うから、やめてくのではないか。
たとえば、直接の上司が、言ってみれば「お局(おつぼね)」みたいな人で、入って来たバイトを片っ端から、いじめている可能性がある。だから、バイトが定着しないのかもしれない。あくまでも、可能性であって、そんなことはないと信じているが……。ただ単に、仕事の内容がきついということではなくて、お局対応みたいな精神的な苦労が、大きいのかもしれない。もちろん、私には、実際はどうなのか、わからない。いずれにせよ、人が定着しないところは、問題がある場合が多い。これも、確率の問題なので、この水族館がどうなのかは、わからない。
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「自分を見つめ直し、根性の無い方、ただ生き物が飼いたいだけの方、お客さんを大切に思わない方、柔軟性のない方、自己中心的考えが目立つ方等は応募を考え直していただきますようお願いいたします。その場の感情でご自身の大きな夢を台無しにされない方を望みます」
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案外、採用するほうが「自己中心的な考え方」をしているのかもしれない、よ。知らないけどさ。けど、たとえば、極端にまじめな人から、極端に不まじめな人まで、正規分布すると考えた場合、普通の人が、多いわけだよな。で、当然、普通にまじめな人から、極端にまじめな人まで、採用したはずなんだよ。で、人が定着しないということは、職場に問題がある可能性がある。あくまで、可能性だけどね。
バイトだから、いい加減でいいとは、言わない。けど、バイトに求められる「普通」のレベルが、極端に上がりすぎているのではないかと思う。不まじめな人から、まじめな人まで正規分布している場合は、不まじめな人ばかりが集まるということはないはずなのでね。みんながみんな、あるいは、ほとんどの人が、不まじめだというのは、なんかおかしい。だいたい、不まじめな人を事前に排除するために、面接を行っているのでしょ。それだったら、常に、面接が失敗しているということなんだけどな。
まあ、この手の問題は、職場が少ないことが問題だから、日本に工場を誘致して、第二次産業を復活させて、第三次産業まで復活させる必要がある。ともかく、人あまりだから、こうなっている。やはり、安い賃金を求めて、工場が、中国や東南アジアの国々に出て行ってしまったことは、でかい。これを考えずに、バイト、派遣社員など、非正規雇用の問題を考えることはできない。国際的な賃金の価格差があるかぎり、企業など雇う方が強烈に強いという状態は変わらない。これは、派遣の問題でもあるわけなんだけど、本当は、他国と日本とのあいだの賃金差の問題をどうにかしないと、基本的には、解決しない。けど、法律で、ある程度、調整を付けるということは可能だ。しかし、派遣労働者の人権を守るような法律がない。ここが問題なんだよ。
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一応、企業って書いておいたけど、自治体が運営しているところでも、同じことが言える。で、自治体が運営しているなら、もう一つだけ、言えることがある。それは、アルバイトは採用しないほうがいいということだ。お金がもったいない。正規雇用のスタッフでまわせるなら、そうしたほうがいいよ。
引用開始
該当者がいなければ採用を見送るといい、「100人応募があっても100人とも不合格、採用者なしの場合もあります」と厳しい。応募にあたっては履歴書と A4用紙に書いた自己PRが必要。A4用紙でない場合は「言ったことがわかっていないと見なし、不採用となります」と突き放し気味だ。引用終了
というわけで、採用者なしのまま、運営してください。
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採用するほうが、採用される方に求めていることは、書いてある。
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「自分を見つめ直し、根性の無い方、ただ生き物が飼いたいだけの方、お客さんを大切に思わない方、柔軟性のない方、自己中心的考えが目立つ方等は応募を考え直していただきますようお願いいたします。その場の感情でご自身の大きな夢を台無しにされない方を望みます」
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引用開始
面接時には「絶対に頑張れる、自信がある、一生ここで働きたい」と言っていたのに、「意見が通らない、思うようにいかない、ムカつく」という理由で辞める人がほとんどだという。
引用終了(太字を設定したのはこのブログの作者のエイリ)
「お局」みたいな人がいる可能性があると書いたけど、もう一つの可能性がある。それは、一般の人には従い難い独自ルールがある可能性だ。その場所のルール、あるいは、その場所のやり方というのがあって、それが問題なのかもしれない。お局の場合は、個人の問題だけど、その場のルールに関しては、グールプの問題だ。なんか、普通の人には納得しがたいルールややり方があるのかもしれない。わからないけど。
「意見が通らない、思うようにいかない、ムカつく」という理由で辞める人」が二、三人いたというのならわかるけど、「意見が通らない、思うようにいかない、ムカつく」という理由で辞める人という人がほとんどだというのだから、やはり、会社の方に問題がある可能性が高い。
こんな感じかな。-----------------------
上司 「奴隷として働け」
アルバイト 「こうしたら、どうでしょう」
上司 「奴隷としての立場がわかってないようだな」
アルバイト→「意見が通らない」→やめる
上司 「奴隷として働け」
アルバイト 「私だって人間です。人権があります」
アルバイト 「ムカつく」→やめる
「意見が通らない、思うようにいかない、ムカつく」って考えてみれば、感情的な問題だよね。やはり、仕事が物理的にきついからやめているわけではない。ハードウェアじゃなくてソフトウエアの方に問題がある。アルバイトは奴隷だと思っているから、うまくいかなくなるんじゃないかな。アルバイトは奴隷だから、くちごたえするべきではないというようなソフトウエアの方に問題があると考えたほうがすっきりするな。
「自社を見つめ直し、根性の無い会社、ただ社畜が飼いたいだけの会社、労働者を大切に思わない会社、柔軟性のない会社、自己中心的考えが目立つ会社等は応募を考え直していただきますようお願いいたします。その場の感情でご自身の大きな夢を台無しにされない会社を望みます」