なんかさ。起きている時、頭が、どっちかに、傾いている感じがする。というか、傾いている。なんかもう、まっすぐに、座ってられない。もう、なんかそういう感じになっちゃった。まあ、気をつけて、真っ直ぐにしないとな。けど、本当にねー。ヘビメタ騒音で疲れたわ。人生全部、毎日全部、ヘビメタ騒音で疲れたままだ。すべてが、夢の夢になってしまった。もし、きちがいヘビメタがなければ、できたことが、まったくできない。雲をつかむような話。
それから、俺が「辛かった」とか言っても、感触は通じないと思う。感触というのは、いまも残っている感触で、僕の世界認知そのものだ。だから、この感触は、生きている限り、消滅しないのではないかと思う。この感触自体が、体験を伴って、苦しいんだ。ヘビメタ騒音を浴びて、八年目に生存していた時、ものすごく苦しかった。それが、いまでも、同じように、感触として続いている。今この世に存在しているのが、ヘビメタ騒音で、苦しい。ヘビメタ騒音の連続で苦しい。
体験というのは、何年もの、毎日の体験で、時間的に積み重なっている。べつの表現を使うと、毒がたまっている。時間的な経験なんて言うのは、他の人にどれだけ言っても、伝わるわけがない。その時間じゅう、ずっと他の人が、追体験するわけじゃないからな。だから、「いま、しんどい」とかいっても、わからないと思う。