あーー。ともかく、ヘビメタ騒音なしで、あの子(A子)と付き合いたかった。俺が、A子をふったような感じになっている。興味がないような感じで、相手にしなかったようなことになっている。A子は、やっぱり、おもしろくないのだろうなぁ。
けど、ヘビメタ騒音で無理だった。あの状態で、あの心境で、女の子とつきあえるわけがないだろ。ヘビメタ騒音が、ほんとうに、全部を破壊している。恋愛も友情も全部、破壊している。
まともな進学もまともな就職も、まともな人間関係も、全部破壊している。ずっとやられたことがない人にはわからないと思うけど、ほんとうに、デートができるような状態じゃないのだ。
そして、勉強ができるような状態ではなかったので、いろいろとこまったことになった。俺は、学問の世界で飯を食いたかったからなぁ。
けど、ともかく、きちがい騒音でデートどころじゃなかった。つきあう余裕がなかった。あの騒音生活がどういう騒音生活か、わかっている人がいない。
最初は、同情的なことを言っていた人だって……。
A子さんとつきあっても、けっきょく破綻したと思う。
けど、つきあえばよかったと今では思う。遅いけどね。
けど、切羽詰まった状態だっただよな。ヘビメタ騒音で体も心もボロボロなのに、なるべく楽しくデートをするということはできない。
どれだけ、切羽詰まった状態だったか。
これ、ヘビメタ騒音を鳴らしている本人は、まったくわかっていないんだよな。きちがいだから、何万回言っても、なにも伝わらない。
俺がこまっているということが、鳴らしているやつにはわからない。 何万回言っても、まったく、なにも伝わらない。
A子さんには、俺が、A子さんに興味がないから、なにも訊かないで去ったと思ってほしくない。ちがうんだよ。ちがうの……。
けど、そう思っていると思う。
A子さんとは、つきあいたかったけど、ヘビメタ騒音で、つきあえるような状態ではなっかた。これが、次に会う約束をしないで、わかれちゃった理由だ。
まあ、これが……。たとえ、つきあったとしても、A子さんから、離れていくと思う。どうしてかというと、ヘビメタ騒音が鳴っていて、就職も進学も、できなかったからだ。
そして、ぼくは、A子さんに会うたびにヘビメタ騒音のことを、ちょっとは言うだろう。ヘビメタ騒音が鳴っていたからだ。付き合ったとしても、うまくいかないと思う。
けど、ものすごく公開している。たとえ、わかれることになっても、つきあっておくべきだった。ヘビメタ騒音に汚染された体で、つきあうことになるけど、つきあってけばよかった。たとえ、わかれることになっても、つきあっておけばよかった。ヘビメタのノイズがあるけど、つきあっておけばよかった。家に帰れば、鳴っていたけど、つきあっておけばよかった。家を出るまえも、ヘビメタが鳴っている場合があるけど、つきあっておけばよかった。友達とか、普通の気持ちで会いたい人と、ヘビメタ騒音のなかから、出てあうというのが、つらかった。友達ですら、つらかった。彼女なら、なおさらだと思う。そして、いい気持ちで帰ってきても、きちがいが、きちがい的な意地で、きちがい的な音を、大音響で鳴らしているに遭遇してしまう。一気にこころが、みだれる。みだれる。復讐心。言いようがない怒りがこみあげてくる……。きちがいノイズのなかで、言いようがない怒りがこみあげてくる……。すぐに殺してやめさせたい気持ちになる。そのくらいに、切羽詰まった気持ちになる。
そりゃ、ずっと勉強の邪魔をされて、中学3年間、高校3年間をすごしているのだから、そういう気持ちになる。殺したい気持ちになる。
ほかの人は、俺がどういう気持ちで、生きていたかわからない。一日中、あるいは、帰ってきてから、午後11時ぐらいまで、ずっと、ヘビメタを鳴らされているということが、どういうことなのか、ほかの人はまったくわかっていない。影響を受けないわけがないだろ。あの音量で、けたたましくなっているのだから、家の中の、どこにいても、影響を受ける。