言霊主義者は、「程度」というものを考えないのだ。「元気だ元気だと言えば元気になる」と言霊主義者は言う。
これは、「どんな状態でも、元気だ元気だと言えば元気になる」ということを、含んでいる。「元気だ元気だと言えば元気になる」というのは、状態に関係なく、元気だ元気だと言えば、一〇〇%確率で元気になるということを言っているのである。
「元気だ元気だと言ったのに、元気にならないこと」はないのである。
もし、「元気だ元気だと言ったのに、元気にならないこと」があるなら、「元気だ元気だと言えば元気になる」とは、言えないのだ。
「元気だ元気だと言えば元気になる場合がある」と言えば、よいのだ。
しかし、それも、元気になったような感じがするだけなのか、元気になったのか、よくわからない。実際に元気になったのではなくて、元気になったような気がしただけかもしれない。
具体的ないたみがなくなれば、いたみを感じているときより元気になったということができるのだけど、「元気だ元気だ」と言っても、いたみの原因がなくならない場合のほうが多い。
ともかく、言霊ではなくて、言葉の力はあるから、元気になったような気がするときはある。言霊主義者は「元気だ元気だと言えば元気になる場合がある」という文が持つ意味と「元気だ元気だと言えば元気になる」という文が持つ意味を、ごっちゃにしている。
混同している。
もうすでに書いたことだから、省略するけど、いろいろなところで、混同しているから「言霊理論が正しい」と思えるだけなのだ。